長崎県全域の3次元点群データを無料公開! 「オープンナガサキ」のサイトがスタート
2023年3月15日

管理人のイエイリです。

長崎県庁 土木部 建設企画課はこのほど、「オープンナガサキ」というウェブサイトを開設しました。

トップページにアクセスすると、まず出てくるのが「自由に 使え。」という強烈なメッセージです。

「オープンナガサキ」のウェブサイト(以下の資料:長崎県庁)

「オープンナガサキ」のウェブサイト(以下の資料:長崎県庁)

いったい、なにが自由に使えるのかというと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

長崎県全域の点群データ

だったのです。(長崎県庁のプレスリリースはこちら

「オープンナガサキ」で無料公開されている点群データ。平和公園付近の4区画をダウンロードしてみた

「オープンナガサキ」で無料公開されている点群データ。平和公園付近の4区画をダウンロードしてみた

2023年3月14日現在、2020年度に計測された長崎市と長与町、時津町のデータが試験的に公開され、自由にダウンロードして使えるようになっています。他の市町は、2023年度に順次、公開される予定です。

著作権は、国際規格の「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC)」の「表示 4.0 国際」に準拠しているので、「長崎県」などのクレジットを表示すれば、事前に使用許可を取るなどの手間なく使えます。

早速、イエイリも平和公園周辺の4区画のデータをダウンロードして、フリーの点群ブラウザーソフト「3D Point Studio」で開いてみました。

まずは浦上教会を探してクローズアップしてみました。点群の密度は1m2当たり4点以上あるとのことですので、特徴的な鐘楼などの形が感じられました。

その近くにある平和祈念像は、点群をクルクル回してみるとその存在がわかりました。

浦上教会付近の点群データ

浦上教会付近の点群データ

右手を天、左手を水平に伸ばした平和祈念像

右手を天、左手を水平に伸ばした平和祈念像

さらにその西側には、長崎県営野球場(長崎ビッグNスタジアム)があります。これくらいの大きな施設になると、形がくっきりと見えました。

長崎県営野球場の点群データ

長崎県営野球場の点群データ

長崎大学坂本地区キャンパス周辺

長崎大学坂本地区キャンパス周辺

点群データの形式は「LAS形式」で、1区画当たり約400MB~600MBあります。ダウンロードは地図上で

地図上でほしい区画

をクリックして指定し、「ダウンロードボタン」をクリックするだけなので、直感的に操作できます。

点群データをダウンロードするときは、ほしい区画をクリックして指定し、ダウンロードボタンを押すだけ

点群データをダウンロードするときは、ほしい区画をクリックして指定し、ダウンロードボタンを押すだけ

ダウンロード中の画面

ダウンロード中の画面

試しに軍艦島の点群はないかなと、探してみましたが、残念ながら「公開データがありません」となっていました。

軍艦島の点群データを探したが、公開されたデータはなかった

軍艦島の点群データを探したが、公開されたデータはなかった

このように、オープンデータとして公開された点群データがあると、土木工事やまちづくりの計画がぐっと楽になり、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などの3Dソフトの活用も加速しそうですね。

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