管理人のイエイリです。
トヨタ自動車は、静岡県裾野市に次世代のモビリティーをフルに取り入れた「ウーブン・シティー」を建設中ですが、同社の本社がある愛知県豊田市も「環境未来都市」構想を推進中で、持続可能なまちづくりに取り組んでいます。
豊田市は同市が抱える、様々な課題解決を行うためのツールとして、デジタルツイン(デジタルの双子)を積極的に採用することになり、
ナ、ナ、ナ、ナント、
フォーラムエイト
と連携協定を締結したのです。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら)
フォーラムエイト(本社:東京都港区)と言えば、VR(バーチャルリアリティー)システム「UC-win/Road」や土木・建築用設計ソフトの開発・販売で、建設業界ではおなじみの企業です。
今回、締結された「デジタルツインによる持続可能な都市の実現に向けた連携協定」では、豊田市とフォーラムエイトは、それぞれの経営資源を最大限に生かすことを目指しています。
具体的には、デジタルツインの構築のほか、3D都市モデルやAI(人工知能)の活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成、そしてインフラ分野でのDX推進などです。
例えば、交差点の改良計画ではVRを活用して運転者目線でも視認性の確認を行うなど、従来の2D図面による検討ではわかりにくかった問題点を解決します。
このほか、豊田市には豊田市美術館や、香嵐渓といった魅力的な文化施設や観光スポットがあります。
豊田市長の太田氏は、「公共施設なども
メタバース化
してその魅力を体験してもらい、リアルな豊田市にも訪問してもらえるようにしたい」と、自らの言葉で語りました。
2023年11月には、豊田市にある豊田スタジアムを拠点に、フォーラムエイトがタイトルスポンサーを務める「ラリージャパン 2023」が開催されます。
そのコースの観客目線による検討などにも、点群データを使っていく予定です。
フォーラムエイトは3月9日にも、秋田県、秋田大学とデジタル人材育成強化や共同研究などについて連携協定を締結しています。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら)
地方自治体が抱える課題解決に、デジタルツインやVRがいよいよ本格的に活用される時代がやってきたようです。