メタバースを未来都市建設に活用! 豊田市とフォーラムエイトが“デジタルツイン協定”
2023年3月16日

管理人のイエイリです。

トヨタ自動車は、静岡県裾野市に次世代のモビリティーをフルに取り入れた「ウーブン・シティー」を建設中ですが、同社の本社がある愛知県豊田市「環境未来都市」構想を推進中で、持続可能なまちづくりに取り組んでいます。

「環境未来都市」構想を推進する豊田市役所(左)。駐車場には何台もの電気自動車が並ぶ(右)(写真:家入龍太)

「環境未来都市」構想を推進する豊田市役所(左)。駐車場には何台もの電気自動車が並ぶ(右)(写真:家入龍太)

豊田市は同市が抱える、様々な課題解決を行うためのツールとして、デジタルツイン(デジタルの双子)を積極的に採用することになり、

ナ、ナ、ナ、ナント、

フォーラムエイト

と連携協定を締結したのです。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら

2023年3月15日に豊田市役所で行われた連携協定の締結式。豊田市長の太田稔彦氏(左)とフォーラムエイト代表取締役社長の伊藤裕二氏(右)(写真:家入龍太)

2023年3月15日に豊田市役所で行われた連携協定の締結式。豊田市長の太田稔彦氏(左)とフォーラムエイト代表取締役社長の伊藤裕二氏(右)(写真:家入龍太)

フォーラムエイト(本社:東京都港区)と言えば、VR(バーチャルリアリティー)システム「UC-win/Road」や土木・建築用設計ソフトの開発・販売で、建設業界ではおなじみの企業です。

今回、締結された「デジタルツインによる持続可能な都市の実現に向けた連携協定」では、豊田市とフォーラムエイトは、それぞれの経営資源を最大限に生かすことを目指しています。

具体的には、デジタルツインの構築のほか、3D都市モデルやAI(人工知能)の活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成、そしてインフラ分野でのDX推進などです。

例えば、交差点の改良計画ではVRを活用して運転者目線でも視認性の確認を行うなど、従来の2D図面による検討ではわかりにくかった問題点を解決します。

VRを活用した交差点改良計画の例(資料:フォーラムエイト)

VRを活用した交差点改良計画の例(資料:フォーラムエイト)

3D都市モデルの活用イメージ(資料:豊田市)

3D都市モデルの活用イメージ(資料:豊田市)

点群データを活用したデジタルツイン化のイメージ(資料:豊田市)

点群データを活用したデジタルツイン化のイメージ(資料:豊田市)

このほか、豊田市には豊田市美術館や、香嵐渓(こうらんけい)といった魅力的な文化施設や観光スポットがあります。

豊田市美術館の写真(左)とVR(右)(写真:豊田市、VR:フォーラムエイト)

豊田市美術館の写真(左)とVR(右)(写真:豊田市、VR:フォーラムエイト)

香嵐渓の紅葉時の写真(左)とVRで再現した新緑時のイメージ(右)(写真:Bariton=Wikipediaより、VR:フォーラムエイト)

香嵐渓の紅葉時の写真(左)とVRで再現した新緑時のイメージ(右)(写真:Bariton=Wikipediaより、VR:フォーラムエイト)

豊田市長の太田氏は、「公共施設なども

メタバース化

してその魅力を体験してもらい、リアルな豊田市にも訪問してもらえるようにしたい」と、自らの言葉で語りました。

メタバース活用について自ら構想を語る豊田市長の太田氏(写真:家入龍太)

メタバース活用について自ら構想を語る豊田市長の太田氏(写真:家入龍太)

2023年11月には、豊田市にある豊田スタジアムを拠点に、フォーラムエイトがタイトルスポンサーを務める「ラリージャパン 2023」が開催されます。

そのコースの観客目線による検討などにも、点群データを使っていく予定です。

「ラリージャパン 2023」の開催イメージ(資料:フォーラムエイト)

「ラリージャパン 2023」の開催イメージ(資料:フォーラムエイト)

ラリーコースの点群データ(資料:豊田市)

ラリーコースの点群データ(資料:豊田市)

フォーラムエイトは3月9日にも、秋田県、秋田大学とデジタル人材育成強化や共同研究などについて連携協定を締結しています。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら

3月9日に秋田県庁で行われた協定締結式(写真:フォーラムエイト)

3月9日に秋田県庁で行われた協定締結式(写真:フォーラムエイト)

地方自治体が抱える課題解決に、デジタルツインやVRがいよいよ本格的に活用される時代がやってきたようです。

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