管理人のイエイリです。
長崎県庁 土木部 建設企画課はこのほど、「オープンナガサキ」というウェブサイトを開設しました。
トップページにアクセスすると、まず出てくるのが「自由に 使え。」という強烈なメッセージです。
いったい、なにが自由に使えるのかというと、
ナ、ナ、ナ、ナント、
長崎県全域の点群データ
だったのです。(長崎県庁のプレスリリースはこちら)
2023年3月14日現在、2020年度に計測された長崎市と長与町、時津町のデータが試験的に公開され、自由にダウンロードして使えるようになっています。他の市町は、2023年度に順次、公開される予定です。
著作権は、国際規格の「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC)」の「表示 4.0 国際」に準拠しているので、「長崎県」などのクレジットを表示すれば、事前に使用許可を取るなどの手間なく使えます。
早速、イエイリも平和公園周辺の4区画のデータをダウンロードして、フリーの点群ブラウザーソフト「3D Point Studio」で開いてみました。
まずは浦上教会を探してクローズアップしてみました。点群の密度は1m2当たり4点以上あるとのことですので、特徴的な鐘楼などの形が感じられました。
その近くにある平和祈念像は、点群をクルクル回してみるとその存在がわかりました。
さらにその西側には、長崎県営野球場(長崎ビッグNスタジアム)があります。これくらいの大きな施設になると、形がくっきりと見えました。
点群データの形式は「LAS形式」で、1区画当たり約400MB~600MBあります。ダウンロードは地図上で
地図上でほしい区画
をクリックして指定し、「ダウンロードボタン」をクリックするだけなので、直感的に操作できます。
試しに軍艦島の点群はないかなと、探してみましたが、残念ながら「公開データがありません」となっていました。
このように、オープンデータとして公開された点群データがあると、土木工事やまちづくりの計画がぐっと楽になり、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などの3Dソフトの活用も加速しそうですね。