管理人のイエイリです。
道路や下水道などの図面は、路線上一定間隔で測点を設けて番号を振り、平面図、縦断図、横断図をセットにして路線の3次元座標を定義しています。
これらの図面はどれも同じ構造物を表しているはずですが、人間が作る図面のため、転記ミスや修正などによって、図面間で微妙に位置が違っていたり、高さが合っていなかったりすることも珍しくありません。
その間違いを探す作業は、CAD画面を切り替えながら人の目で見比べるしかなく、時間も神経も使う“チェック地獄”と言っても過言ではありません。
そんな設計担当者のお困りごとに応えて、キーノスロジック(本社:愛知県名古屋市)は同社が開発した土木CAD「J-CIVIL」に、「整合ナビ」という新機能を2025年12月17日に搭載しました。
整合ナビでは、2次元図面を扱うにもかかわらず、まるでBIM/CIMソフトのように平面図、縦断図、横断図を1つ画面に表示し、相互の関係を確認できます。
さらに異なる図面間の座標、寸法、高さ情報を比較し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
平面図上に横断線
を重ねて表示するといった方法も駆使して、不整合箇所をハイライト表示してくれるのです。
このほか、測点の中で抜けている地盤高や追加距離などがあれば、まとめて指摘してくれます。
また、図面上の文字や数値をクリックするだけで数値などの情報を取得できるので、従来のコピペ作業のように「数値をマークする」→「コピーする」といった地味な手間が激減し、確認作業がスムーズに進みます。
今までは「自分で気づく」しかなかった不整合箇所を、CADの方から「ここ、怪しいですよ」と教えてくれるのでありがたいですね。
特別な3D専用ソフトを用意する必要がなく、設計に使うCAD上で日常の設計環境の延長で使える点も現場向きです。
つまり、作図や数量算出といった「作る工程」の効率化だけでなく、確認やチェックという
後工程のDX化
を実現した点が新しいと言えます。
整合ナビによって、図面照査の時間短縮やミスの未然防止が期待できます。手戻りが減り、発注者とのやり取りもスムーズになるでしょう。
ベテランの経験に頼っていたチェック作業を、一定レベルで支援することは、属人化の解消や若手育成という面でも大きな意味を持ちます。
今後、AI(人工知能)が進化し、整合ナビと連携するようになれば、文章チェックのような感覚で多角的な図面チェックが行えるようになることを期待したいですね。





















