管理人のイエイリです。
オートデスクの3次元CAD「AutoCAD」は、今年から永久ライセンスの新規販売がなくなり、使用期間ごとに使用料を払うサブスクリプション方式になりました。
例えば、最新版の「AutoCAD 2017」を1年間サブスクリプションすると、1本あたり25万7000円(税別)という料金を払う必要がありました。ユーザーの中には、「ちょっと高いんじゃないの」と思っていた人もいるでしょう。
そんなとき、米国オートデスク社でAutoCAD製品を担当するシニアマネージャー、ロブ・マグアイア(Rob Maguire)さんと、マネージャーのマイケル・ミズノ(Michael
Mizuno)さんが、取材に応じてくれました。
ユーザーの空気を読んだのか、オートデスクはAutoCAD製品の思いきった値下げ戦略に打って出ました。
9月7日から、AutoCAD 2017の価格(新規シングルユーザー、1年間サブスクリプション、ベーシックサポート付き。以下同じ)を25万7000円(税別)から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
14万9880円(税別)
へと、4割以上も値下げしたのです。(PDFリリースはこちら)
この値段なら、やっぱりAutoCADを使って見ようかと、考え直すユーザーも多いかもしれませんね。
また、AutoCADの業務別バージョンはさらに割引率が高くなっています。例えば、建築分野向けの「AutoCAD Architecture 2017」は31万6000円(税別)だったのが、AutoCADと同じ14万9880円になり、
半額以下の価格
となりました。
また、2次元版のAutoCAD LT 2017は、5万7000円(税別)だったのが3万9900円と、3割引きになっています。
今日(9月8日)は台風が心配ですが、東京で「AU Japan 2016」が開かれます。このイベントでも、AutoCADについての価格以外の新戦略を、ミズノさんが発表するそうです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の時代になっても、まだまだ老舗ソフト、AutoCADは進化を続けていくようですね。