管理人のイエイリです。
3Dプリンターが去年あたりからブームになっていますが、大型化も進んでいるようです。
中国系のメディア、CNC Newsは、中国の建設会社が、大型の3Dプリンターを使って、
ナ、ナ、ナ、ナント、
実物の家を建てた
という驚くべきニュースを報じました。そして販売を開始したとのことです。
3Dプリンターで実物の家を造ったのは、上海の大手建設会社、WinSun Decoration Design Engineering社です。
YouTubeにアップされた「3D printers print ten houses in 24 hours」というニュース番組の動画を見ると、家の造形に使った3Dプリンターは、上海近郊のハイテク工業団地内の工場に備え付けられており、天井走行クレーンのような形をしていることがわかります。
クレーンに取り付けられたノズルから、コンクリート状の材料を吹き出し、一定の高さずつ、壁を造形しながら積み上げていきます。材料には建設廃材などにセメントを混ぜたものを使っています。
この3Dプリンターを使った工法は12年にわたって開発されてきたとのこと。開発者によると材料などが改善されれば、将来は高層ビルを建てるのも夢ではないそうです。
私が見たところ、米国の南カリフォルニア大学で開発中の巨大3Dプリンター「コンター・クラフティング」とそっくりなので、両者が連携して開発しているのか、それとも独自で開発されているのかが、気になりました。
先週、私は取材のため、シンガポールに行っていたのですが、突然、ケータイにNHKのディレクターさんから電話がかかってきました。
その用件とは、その日の夜に放送する「News Web」という番組で、上海の巨大3Dプリンターを取り上げるので、
私のコメントがほしい
ということだったのです。
遠く離れたシンガポールから何回か電話でやりとりの後、なんとか、番組で私のコメントが紹介されたようです。
また、他のテレビ局からも取材依頼の電話がありました。巨大3Dプリンターと建設業の革新に、マスコミも興味津々のようです。