管理人のイエイリです。
大規模な3Dモデルを、普通の3次元CADやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトに比べて100分の1程度の小さなサイズで表現できる「XVL形式」というファイル形式があります。
ラティス・テクノロジーが開発した3D軽量化技術で、ここ数年、BIMソフトでもXVLに対応するものが増えてきました。
しかし、もともとは製造業向けに開発されたものなので、建築物や建材を表現するのはやや画面のクオリティーが不足している感が否めませんでした。
そこで、同社は昨日(6月4日)、高品位な3D表示を可能にするソフトウエア開発キット、「XVL Player SDK Ver.7.0」をリリースしました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
影や微妙な質感
といった、リアルな雰囲気を表現できるようになったのです。
XVLを表示する無料の3Dビューワー「XVL Player」をカスタマイズするソフトウエア開発環境を提供するもので、業務でよく使う3D表示機能を選定し、わかりやすい操作画面を開発することができます。
今回のバージョンでは、3Dモデルそのものの影や、モデル内での微妙な影付け、金属のテクスチャーなどを再現できるようにしました。
そのため、これまではややそっけなかった家の外観やキッチンなどの表示も、リアルで質感豊かになったのです。
XVL Playerの機能を使って、Internet ExplorerやFirefoxなどのウェブブラウザーやプレゼンによく使われるPowerPoint、Visual
Basicを使った3Dアプリケーションでこうしたリアルな表示を実現できます。
このSDKを使うことで、高品位の質感を動く3Dで伝えることができるようになります。
例えば、ウェブサイト内に
動く建物の資料
を掲載したり、PowerPointで動くプレゼンをしたりすることが可能になります。
ちなみに、ライセンス価格は300万円(税別、開発者5ユーザーライセンス付き)、年間保守料は60万円(税別)と高価です。しかし、ウェブサイトなどで、BIMモデルによる効果的なプレゼンをしたい企業は、検討してみる価値があるかもしれませんね。