世界も注目!NHK国際放送に関西工事測量の「KUMONOS」が登場
2014年8月4日

管理人のイエイリです。

先日、当ブログで米国フロリダ州のオーランドで行われた建設ITの国際会議、「ICCCBE 2014」で大阪府箕面市の関西工事測量の中庭和秀代表取締役社長らが「KUMONOS」というコンクリートのひび割れ測定システムを、熱のこもったプレゼンで紹介したという記事を掲載しました。

その後、このシステムはさらに海外に向けて大々的に知られることになりました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

NHKワールドが140カ国

 

に向けて放送している「サイエンスビュー」の「匠」という国際番組で、「KUMONOS」を取り上げたのです。

「サイエンスビュー」に出演した関西工事測量の中庭和秀さん(画面:NHK「サイエンスビュー」より。以下同じ)

「サイエンスビュー」に出演した関西工事測量の中庭和秀さん(画面:NHK「サイエンスビュー」より。以下同じ)

番組ではリポーターのミッシェル・ヤマモトさんが、「KUMONOS」を装着したトータルステーションを現場でのぞきながら、20m先の歩道橋の側面に0.2mm幅のクラックがあることを確認しました。

トータルステーションをのぞくミッシェル・ヤマモトさん

トータルステーションをのぞくミッシェル・ヤマモトさん

20m先の歩道橋の側面には0.2mm幅のクラックがはっきりと見えた

20m先の歩道橋の側面には0.2mm幅のクラックがはっきりと見えた

これまでのクラック幅測定は、クラックスケールを人間が壁に当てて測っていましたが「KUMONOS」を使うことで高所作業車などが不要になるというメリットがあります。

また、クラックの見え方は距離や壁面を見る角度で変わりますが、トータルステーションの測距機能を使って斜め方向からでも正しい値が測れることなどを詳しく説明していました。

斜め方向から見るとクラックの幅が変わる

斜め方向から見るとクラックの幅が変わる

トータルステーションでクラック周辺の3点の距離を測ることで角度補正を行う

トータルステーションでクラック周辺の3点の距離を測ることで角度補正を行う

さらに、これまではクラックの形や寸法を紙図面に手描きしていましたが、「KUMONOS」では、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dモデル上に記録

 

できることも紹介されました。

3Dモデル上にクラックの形や寸法を記録できる

3Dモデル上にクラックの形や寸法を記録できる

ちなみに、今回の番組は「The Savior of Aging Infrastructures – A Concrete Crack Measurement System」というタイトルでYouTubeでも見られます。英語の6分間ほどの番組です。

NHKが日本の建設技術を海外にPRしてくれているとは、ありがたいことですね。きっと面白い技術のネタを探していると思いますので、我こそはという企業はディレクターに売り込んでみてはいかがでしょうか。

関西工事測量は最近、海外展開を進めており、ここ2年間で17カ国も訪問したそうです。その結果、外務省からはタイやマレーシアでのODA案件化調査やロシアでの講習会を受注したほか、国際協力機構(JICA)の中南米民間連携調査団の一員としてブラジルやペルーでの市場調査も行ったそうです。

このほか経済産業省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などの補助事業や支援プログラムにも数多く採択されているとのことです。

国も海外展開に対しては、企業に対して「手厚い支援」を行っています。中小建設関連業も、積極的に海外市場にチャレンジましょう。

(訂正)
各省庁の事業名等を一部、修正しました。(2014年8月4日、12:50)

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