3Dプリンターの祭典!オートデスクの「Gallery Pop-Up Tokyo」を直撃訪問
2015年10月29日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などのソフトでおなじみのオートデスクは、10月23日から11月8日まで、東京・表参道で「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」というギャラリーを期間限定で開いています。

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「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」の会場(左)と3Dプリンターが造形中の受付(右)(以下の写真:家入龍太)
米国オートデスクの上級副社長、クリス・ブラッドショー(Chris Bradshaw)氏の姿も

米国オートデスクの上級副社長、クリス・ブラッドショー(Chris Bradshaw)氏の姿も

昨日(10月28日)、この会場を突撃訪問しました。そこには、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンター関連

 

の作品や技術がところ狭しと展示されていたのです。

上越市新水族館の水槽に流れる水流をイメージした模型

上越市新水族館の水槽に流れる水流をイメージした模型

水槽の水をイメージした透明素材の中に、水の流線を細かく表現した模型

水槽の水をイメージした透明素材の中に、水の流線を細かく表現した模型

まず、目を引いたのが日本設計が設計した上越市新水族館の水槽の模型です。この水槽は、日本海の海底地形を縮小した形になっています。

そこで問題は、複雑な海底地形の中を水がよどみなく循環し、かつ魚を来場者に見やすいように分布させるように水をどう循環させるかでした。

日本設計は水槽の地形を3Dモデル化し、数値流体力学ソフト「Autodesk CFD」を使って水流を解析したのです。

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「Autodesk CFD」による解析結果(左)。上越市新水族館の完成予想図(右)

さらに展示会場を奥に進むと、あの伊東豊雄氏が設計した台湾の台中国立歌劇院の躯体模型もありました。外観は比較的四角い建物ですが、内部は複雑な曲面で構成されていることがわかります。

伊東豊雄氏が設計した台中国立歌劇院の外観。今年5月に撮影

伊東豊雄氏が設計した台中国立歌劇院の外観。今年5月に撮影

躯体のデータから、3Dプリンターで造形した模型

躯体のデータから、3Dプリンターで造形した模型

このほか、海中のサンゴを写真に撮り、それを3Dモデル化して3Dプリンターで造形した模型や、3Dプリンターで丸ごと造形した洋服なども目を引きました。

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実物のサンゴ(左)の写真を3Dモデル化し、3Dプリンターで作成した模型(右)

2階に上がると、そこは3Dプリンターやレーザーカッターなどがずらりとならぶ

 

ワークショップ

 

になっており、多くの来場者がものづくりに励んでいました。

3Dプリンターやレーザーカッターがならぶ2階のワークショップ

3Dプリンターやレーザーカッターがならぶ2階のワークショップ

オートデスクが開発した光造形方式の3Dプリンター「Ember」や、金属加工ができる多軸CNC加工機など、ものづくりの心がくすぐられる展示品もありました。

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光造形方式の3Dプリンター「Ember」(左)で造形した弾力性のあるクッションのような超精密部材(右)
シリンダーブロックを切削した金属加工用の多軸CNC工作機械

シリンダーブロックを切削した金属加工用の多軸CNC工作機械

Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」の入場は無料で、夕方は午後6時まで開いています。3Dプリンター関連技術に興味のある方は、ぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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