管理人のイエイリです。
札幌市厚別区には、北海道の開拓当時の建物を移設、復元した「開拓の村」という野外博物館があり、札幌駅の前身である「旧札幌停車場」や、昔の北海道庁である「旧開拓使札幌本庁舎」などの文化財が保存されています。
しかし、建物の図面は全部そろっておらず、今後の補修には建物のデータが必要です。また、身障者は施設の中まで詳しく見られない場合もあります。
こうした課題を解決するため、札幌市中央区の岩崎は、開拓の村全体をドローン(無人機)と3Dレーザースキャナーで計測し、3Dモデル化することに成功しました。
その計測は
ナ、ナ、ナ、ナント、
わずか1日で完了
させることができたのです。
これだけの短時間で計測できたのは、広い範囲はドローンによる空撮写真で、建物の外壁や内部は3Dレーザースキャナーでと、計測手段を効率的に使い分けたためです。
もし、3Dレーザースキャナーだけを使っていたら、計測には数日はかかっていました。
さらにドローンを使ったメリットとしては、3Dレーザースキャナーでは難しい建物の屋根形状を計測できたことです。
そして、ドローンの空撮写真から
屋根の点群パーツ
を作り、3Dレーザースキャナーの点群と合体させることで、建物を完全に
ドローンと3Dレーザースキャナーのいいとこ取りをすると、このような大規模な施設も、短時間で計測し、リアルな3Dモデルが作れるようになりました。今後、歴史的な建物や土木施設の3Dモデル保存に拍車がかかりそうですね。
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