発言をリアルタイムに議事録化!画期的なクラウドサービスが登場
2017年1月18日

管理人のイエイリです。

他の業界に比べて、建設業は打ち合わせの議事録をきちんと残す習慣があります。

そういえば、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使った設計変更でも、その時の施主の指示などを、BIMモデルとともに残しておきたいというニーズは、聞いたことがあります。

しかし、1時間ほどの打ち合わせを、一言一句、テキストにして残すためには、約8時間もの作業が必要です。

この建設業ならではの”お困りごと”を解決しようと、音声認識技術のパイオニア、アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区)は2月1日、「AmiVoice スーパーミーティングメモ」というクラウドサービスを販売開始することになりました。

複数のメンバーが発言した意見などを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

リアルタイムに議事録化

 

してくれるのです。

「AmiVoice スーパーミーティングメモ」のデモンストレーション。発言者の名前とともに発言内容が即座にテキスト化される(写真:特記以外は家入龍太)

「AmiVoice スーパーミーティングメモ」のデモンストレーション。発言者の名前とともに発言内容が即座にテキスト化される(写真:特記以外は家入龍太)

昨日(1月17日)、東京でこのシステムのデモンストレーションが行われました。その性能を見てビックリ!

ある人が発言すると、その人の名前とともに発言時間と発言内容が、同社独自の音声認識技術によって即座にかな漢字変換され、どんどんテキスト化されていくのです。

建設・不動産業界向けに開発されたため、クレーン作業の「揚重計画」や、「有効空地率」などの業界用語もちゃんと変換できます。「i-Construction」や「BIM/CIM」といった横文字言葉も大丈夫とのことです。

同時に、その発言部分の録音ファイルが、発言の横にスピーカーマークでリンクされます。

自動作成されたテキストは、その部分の音声ファイルとともに整理される(以下の資料:アドバンスト・メディア)

自動作成されたテキストは、その部分の音声ファイルとともに整理される(以下の資料:アドバンスト・メディア)

会議終了後には、テキスト化された発言や音声ファイル、重要発言などのチェック機能を使って議事録を修正・整理できる

会議終了後には、テキスト化された発言や音声ファイル、重要発言などのチェック機能を使って議事録を修正・整理できる

会議に参加するメンバーは、各自、iPadかiPhoneを1台ずつ持ち、それぞれクラウドシステムにログインします。そしてマイクに向かって話しかけると、システムが発言者を区別できるというわけです。

会議が終わった後は、テキスト化された議事録を見て、後で変換がおかしいと思ったときは、スピーカーマークをクリックしてその部分の音声を聞きながら、すぐにテキストを修正できます。

また、重要な発言にはチェック印をつけて、後からその部分だけを抜粋することも可能です。

会議に参加するメンバーは、各自、iPadかiPhoneを持ち、専用のマイクを用意する

会議に参加するメンバーは、各自、iPadかiPhoneを持ち、専用のマイクを用意する

「AmiVoice スーパーミーティングメモ」の全体システム図

「AmiVoice スーパーミーティングメモ」の全体システム図

打ち合わせ中のホワイトボードを撮影した写真やパワーポイントなどの資料もアップロードし、議事録内に挿入してWordのデータとして保存することができます。

このシステムを使うことにより、1時間の打ち合わせの議事録作成にかかる時間は、

 

約2時間に短縮

 

されるとのことです。

建設業界の人にとっては、大幅な生産性向上が期待できそうですね。

気になる使用料ですが、同時接続20人までで、基本料金が100GBのサーバー込みで月額2万9800円、会議中の録音時間(リアルタイムのテキスト変換時間に相当)が1分間当たり20円。このほか初期登録費用が29万8000円必要です。

建設・不動産用語が飛び交う場を、どんどんテキスト化できるので、建設系のインタビュー記事の作成などでも大いに使えそうだなと、ひそかに思った私でした。

会議の発言をリアルタイムに議事録化していくデモの様子(撮影:家入龍太)

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