管理人のイエイリです。
日本の建築界におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及に、海外からも注目が集まっているようです。
2017年も押し詰まった12月27日、BIMオブジェクトのダウンロードサイト「BIMobject」を運営するスウェーデンのBIMobject ABは
ナ、ナ、ナ、ナント、
と共同出資し、日本法人の新会社「BIMobject Japan」を設立したのです。(野原ホールディングスのプレスリリースはこちら)
BIMobjectサイトによると、同サイトには世界の4万3899製品シリーズ、28万9078点ものパラメトリックBIMオブジェクトがあり、「BIMコンテンツの世界トップ企業」とのことです(数値は2018年1月9日現在)。
登録されているBIMオブジェクトは、実際に販売されている建材や設備に基づいたものです。欧米を中心とした1000以上のメーカーのドアや便器、壁材照明などが22の大きな分類で整理されており、その下にさらに細かい分類で整理されています。
また、ファイルタイプも約50種類にわたっています。
これだけBIMオブジェクトの種類や数が多いと、かえって必要なものを探し出すのが難しいと思われるかもしれません。
そこで、ユーザーの業務や地域、使用ソフト、建材メーカーなどをチェックボックスに「レ」印を入れておくことで、それに対応したBIMオブジェクトだけを絞り込んで表示できるようになっています。
BIMobject.comはもともと、BIMソフト「Vectorworks」対応のサイトとして開発され、「Vectorworks Architect 2017 service pack 1」に同梱されています。
それだけではなく、
RevitやARCHICAD
のほか、AutoCADやSketchUpの各ソフト上からBIMobject.comにアクセスし、BIMオブジェクトをダウンロードできる無料アプリも用意されています。
新会社「BIMobject Japan」の本社は東京・新宿に置き、資本金約2億7400万円のうち、BIMobject ABが51%、野原ホールディングスが49%を出資します。
野原ホールディンスでは、これまでも建材や道路標識などの販売・施工実績があり、既にプロ向けの建材通販サイト「アウンワークス」や「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」なども開設しています。
今後、「BIMobject Japan」に両サイトの製品情報がどんどん掲載されるようになると、BIMソフトを通じて実物の建材や設備、資材などの販売チャネルが強化されていきそうです。
いよいよ、BIMソフトの画面が、建材・設備のマーケティングの場として、無視できない時代になってきました。