管理人のイエイリです。
国土交通省が推進する「i-Construction」の普及により、ドローン(無人機)や3Dレーザースキャナーを使って現場を3D計測する機会が増えてきました。
その一方での課題は、複数の地点で計測した膨大な容量の点群データを一つにまとめたり、空撮写真から精度の高い点群データを作成したりすることです。
何せ、データ量が膨大なので、中途半端な能力のパソコンやワークステーションでは、ちっとも仕事が進まない、ということにもなりかねません。
そこで、トプコンの100%子会社であるトプコンソキア ポジショニングジャパンは、2017年12月に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3D点群データ処理
をサービスとして開始したのです。(トプコンのリリースはこちら)
このサービスによって、建設会社などは手間と時間のかかる3D点群の処理をアウトソーシングすることができるようになります。
成果物となる点群データを作成するツールとしては、トプコンの3D点群処理ソフト「MAGNET Collage」を使い、サービスを受けるユーザーもこのソフトを導入している建設会社などに限定されます。
このソフトの特徴は、大容量のデータをスピーディーに処理できることと、地上型3Dレーザースキャナーやドローン空撮、車載レーザーで計測するモービルマッピングシステム(MMS)のすべてに対応できることです。
地上型レーザースキャナーで計測したデータは、「レジストレーション」と呼ばれる点群データ同士の結合作業を行い、
さらに精度検証を行って
3D点群データを作り、納品します。
また、ドローンで撮影した写真は、評定や精度検証を行って3D点群データを作り、納品します。
大容量の3D点群処理は、経験が必要な特殊な業務と言えます。自社でたまにしか行わない場合は、こうしたアウトソーシングサービスで“餅は餅屋”に任せると、ムダを省き、働き方改革にもつながりそうですね。