管理人のイエイリです。
工事現場では、現場最前線で働く職人さんの人手不足が深刻化していると言われています。その原因は単に少子高齢化で職人さんの数が少なくなっているだけではなさそうです。
というのも、職人さんは細かい職種に分かれており、仕事の情報も元請け会社を筆頭とする重層下請け構造の中で囲い込まれていることが多いため、他の元請け会社の仕事をする機会が少ないからです。
そのため、人手不足と言われながら、仕事が少ないと困っている職人さんも多いようです。
そこでインターネットサービスの企画、運営を行うベンチャー企業、東京ロケット(本社:東京都渋谷区)は、職人さんが安定的に仕事を得られるスマートフォン用アプリ「助太刀くん」を開発。2017年12月にサービスを開始しました。
自分の職種と居住地の都道府県名を登録しておくだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
自分にピッタリの仕事情報
が届く仕組みなのです。
そして、受注したい仕事があれば、画面をタップするだけで応募できます。
助太刀くんのCM動画。休み時間に次の仕事を選ぶことができる
さらに特殊な資格や受講した特別教育などの情報をインプットしておくと、自分のスキルを生かした仕事情報をゲットすることもできます。
逆に、本登録を行えば自分が発注者として、職人さんを募集することもできるようになっています。
アプリはiOS版とAndroid版が用意されています。開発には職人さんも参加してもらい、徹底的に使いやすさにこだわりました。
このほか、工事完了後に受注者、発注者がお互いに5段階評価を行う機能もあります。評価が高い職人さんや発注者には、自然に仕事が回り、悪質な業者は排除されるようになっています。
欧米などで広く普及している配車アプリ「Uber(ウーバー)」を思わせる改善の仕組みですね。
さらに職人さんが毎日の退勤報告を行う機能も付いており、
請求書の作成や送付
業務も東京ロケットが代行するサービスも用意されているのです。
アプリの開発に当たっては、実際の職人さんに参加してもらい、使いやすさにはこだわりました。
画面のデザインも洗練されており、作業服をイメージした紺色と工事現場を連想させるオレンジ色を使っています。
かゆいところに手が届く設計になっているのは、工事会社を経営した経験のある技術者が開発しているからです。
気になるアプリのお値段ですが、月に2回まで受発注できる「助太刀ベーシック」が無料、無制限に受発注が行え、勤怠管理や請求書代行などが行える「助太刀プロ」が月額1980円(税別)と、リーズナブルな設定になっています。
現場で誰かが使い出すと、口コミでユーザーが広がっているそうです。職人さんの人手不足や仕事の平準化に、大いに役立ちそうなアプリですね。