管理人のイエイリです。
マンションや戸建て住宅などの販売では最近、物件をVR(バーチャルリアリティー)化し、実物大の3D映像を体験できるシステムを使って商談する企業が増えています。
しかし、これまでのVR内見は空間の広さ・高さや、内装などの簡易シミュレーションにとどまり、その場で顧客の要望を画面に反映することが難しいという、質と早さの点で課題もありました。
そこで凸版印刷は、同社がこれまで培ってきた技術を生かしたマンション用VRシミュレーションシステム「トッパンバーチャルモデルルーム」を開発し、2018年11月からマンションデベロッパー向けに販売することになりました。
その特徴は、凸版印刷の高精細な画像処理技術を生かしたリアルな質感表現と、共同開発者であるゲーム開発企業、ヒストリア(本社:東京都品川区)が持つ高速処理技術などを生かしたリアルタイムなシミュレーション力で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
圧倒的なリアリティー
を実現したのです。(凸版印刷のプレスリリースはこちら)
ゲーム用のグラフィック技術を導入しているため、ゲームコントローラーで室内空間を自由に移動しながら、高精細のリアルな立体映像が体感できます。
また、床や扉、家具などはメニューの中から好みのものを選ぶと瞬時に室内のデザインが変わります。事前に設定をしておけば、内装のスタイルを一括変換したり、間取りを3LDKから2LDKへと変更したりすることも可能です。
このほか、朝から夜までの日照の変化や、照明による雰囲気の変化も再現できるほか、窓からの眺めもVR内に反映できます。
映像はヘッドマウントディスプレーで没入体験するほかに、大画面ディスプレーで複数の人が同じ映像を見ることもできます。
また、任意の画角で4K高精細画像に出力できるので、デベロッパーにとっては広告やパンフレットなどの販売ツールとしても使えそうですね。
これだけクオリティーの高い映像が、実物大で立体的に見えるとなると、
モデルルームはいらない
という時代になりつつあるのかもしれませんね。
凸版印刷ではこのシステムをデベロッパーなどに対して拡販し、2020年には約20億円の売り上げを目指しているとのことです。
同社が2018年11月20日~22日にショールーム「FOREST(フォレスト)」(東京都台東区台東1-5-1)で開催する「フォレストフェア2018秋」でも、デベロッパーなどを対象に完全予約制で公開されます。ご興味のある方は、同社プレスリリースを参照の上、申し込んでみてはいかがでしょうか。