管理人のイエイリです。
凸版印刷は床材に圧力センサーを仕込み、上を歩いた人の位置を計測する「ロケーションフロア」という新製品を2018年12月に本格発売します。(詳細を2018年11月20日付けの当ブログ記事を参照)
この製品に続き、建材にセンサーなどを組み合わせた「トッパンIoT建材」が、続々と登場してきました。(IoT:モノのインターネット)
まずは「ステルスヘルスメータ-」という床材です。バスルームにつながる洗面台あたりに設置するものですが、この床材に乗るだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
体重や体脂肪率
などの身体情報を自動的に計測できるのです。
体重や体脂肪率などを測定する体組成計を、床材に組み込んだもので、その上に立つだけでさりげなく身体情報を取得できます。
一般の体組成計のように出し入れする必要がなく、フラットな床だけなので人の動線上に設置してもじゃまになりません。デザイン的にもスマートですね。
計測したデータはシステムによって時系列的に記録し、スマートフォンなどで見ることができます。
ステルスヘルスメーターは、約46cm角の床材として2018年12月中旬から提供されます。気になるお値段は約6万円から(設置費用やシステム構築費は別途)となっています。
凸版印刷はIoT建材シリーズとして「インフォウォール」という新製品も発表しました。壁材の化粧シートとディスフレーを組み合わせたもので、
壁に天気や気温
などの地域情報やメッセージなどを表示できるものです。
壁に表示する情報はクラウドサーバーから、家族のスケジュールやメッセージ、地域情報などを取得します。
家族間でデジタル伝言板などとして活用することもできます。また、ダイエットに励んでいる時期は、ステルスヘルスメーターで計測した体重などをリアルタイムで表示しておくのも良さそうですね。
常時、天気を表示しておくと、朝、だんなさんが出掛けるとき「今日は雨が降りそうよ。気をつけていってらっしゃい」と奥さんがかさを手渡す、といったコミュニケーションも生まれそうです。
インフォウォールは、2019年の夏に発売される予定です。
インターネットやスマホの普及で、様々な情報が得られる時代になりましたが、人間の健康情報は意識的に計測しなければ得られず、また情報を見るためにはスマホやパソコンなどのデジタル機器を操作する必要がいまだにあります。
その点、ステルスヘルスメーターやインフォウォールなどのIoT建材は、日常生活の空間で暮らすだけで自動的に健康情報をインプットしたり、天気情報をアウトプットしたり手間がかかりません。
IoT建材は、無意識に情報を活用できる「ユニバーサルデザイン」のメディアとして、住宅はもちろん、医療・福祉施設や商業施設など、活用が広がっていくのではないでしょうか。