AIが不動産チラシをデータベース化!3分かかっていた作業を5秒に短縮
2020年8月28日

管理人のイエイリです。

不動産業界をIT(情報技術)で革新する「Prop Tech」の代表的企業、GA technologies(本社:東京都港区)はこれまで、人間の手作業で行ってきた業務を自動化してきました。

例えば、マンションの間取り図をAI(人工知能)でCAD図面に変換するクラウドサービス「BLUEPRINT by RENOSY(ブループリント バイ リノシー)」や、賃貸物件などを現場に行かなくてもウォークスルーで下見できる「オンライン内覧コンテンツ」などです。

マンションの紙図面をAIで認識しCAD化する「BLUEPRINT by RENOSY」(資料:GA technologies)

賃貸物件をウォークスルーで下見できる「オンライン内覧コンテンツ」(資料:GA technologies)

そして2020年8月6日、同社とグループ会社のRENOSY X(リノシークロス。本社:東京都港区)は、これまでの不動産業界関係者も喜びそうな新サービス「ブッケンSCAN!(ブッケン スキャン)」の提供を開始したことを発表しました。

膨大な枚数の不動産物件の紙チラシ(販売図面)を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

AIでデータベース化

 

してくれるサービスなのです。(RENOSY Xのプレスリリースはこちら

不動産の販売図面をAIでデータベース化するイメージ(以下の資料:RENOSY X)

複数の販売図面から物件名と価格の一覧表を自動作成したイメージ

不動産物件は今でも、販売図面というアナログな方法で情報がやりとりされており、不動産会社によってレイアウトも千差万別です。

そのため、各社は入手した図面を自社の管理システムに登録したり、ウェブサイトに掲載したりするために、毎回、手作業で情報を入力していました。

入力の作業時間は、1物件当たり約3分はかかります。例えば1万件の物件を扱う不動産仲介会社では、1日平均200件の販売図面を手入力しており、1日約10時間をこの作業に費やしていました。

そこでブッケンSCANでは、販売図面上の図面のほか「物件名」や「価格」、「住所」、「建築構造」、「建築年数」など約20項目をAIによって認識し、データべース化します。

1枚の販売図面を読み取る時間は、

 

わずか5秒

 

しかかかりません。

そのため、入力作業をカットでき、大幅な時間短縮につながります。

1枚の販売図面の読み取りはわずか5秒で済む

今後、両社は「ブッケンSCAN!」で読み取ったデータを、契約書類や重要事項説明書と連携することで、さらなる業務効率化を目指すとのことです。

紙の販売図面から項目を一つ一つ読み取って、データベースに入力するという地味な作業ほど、AI導入の効果が発揮されそうですね。

気になるお値段は特に発表されていませんが、今なら「ブッケンSCAN!」のウェブサイトに行けば無料で使えます。不動産関係の皆さん、ぜひお試しください。

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