ArchicadがフルBIM化! 意匠・構造・設備の“干渉のムダ”なくす設計目指す
2020年10月2日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト、「Archicad」を開発・販売するグラフィソフトジャパンは、2020年10月5日に最新版の「Archicad 24」を発売します。

これを記念し、同社は昨日(10月1日)にインターネット上で生中継オンラインイベントを開催し、新しくなったArchicadの機能やユーザー事例を発表しました。

オンラインイベント「Building Together Japan 2020」であいさつするグラフィソフトジャパン代表取締役社長のコバーチ・ベンツェ氏(以下の写真、資料:グラフィソフトジャパン)

Archicad 24のキャッチフレーズは「偉大な建築をつくるチームに力を与えること」

各製品のロゴも刷新された

今回のバージョンアップのトピックスと言えば、Archicadでこれまでの意匠デザインだけでなく

ナ、ナ、ナ、ナント、

構造・設備の統合デザイン

ができるようになったことなのです。

フルBIM化により意匠・構造・設備の統合デザインが可能になったArchicad 24のイメージ

BIMデータ交換の標準規格「IFC」を使って、プロジェクト関係者が連携する「OPEN BIM」のコンセプト

Archicad 24には「構造解析モデル」が搭載され、構造のモデリングと図面化をArchicadで行い、解析は他社のソフトで行うことができます。データ連携には「SAF」や「STB」などのオープンなファイル形式を使います。

また設備設計は、従来、設備をモデリングするためにあった「MEP Modelerアドオン機能」がArchicadに統合されました。

その結果、設計の初期段階から各分野の設計者が、同じBIMモデル上で設計を進めていき、初めから「干渉しない設計」も実現することかでできるのです。

意匠、構造、設備の部材がすべて含まれたBIMモデル

構造部材を取り出したところ

設備部材を取り出したところ

構造や設備のBIMモデルはIFC形式によって、他社の構造・設備用BIMソフトに受け渡し、詳細設計や解析などが行える

BIMによる設計ワークフローと言えば、まず意匠設計者がBIMモデルを作り、その後、構造設計者や設備設計者がそれぞれ構造や設備のBIMモデルを追加し、最後に干渉チェックして修正、という流れでした。

今回の新バージョンでは意匠・構造・設備の設計者が初めから干渉しないように設計を進めることで、「干渉チェックして修正」というムダさえもなくしたワークフローを実現することを目指しています。

このほかのトピックスとしては、寸法などを自由に変えられるパラメトリックな

パラメトリックなBIM

オブジェクトを簡単に作れる機能が搭載されたことがあります。

Archicad 24には「PARAM-O」という無償アドオンが搭載され、グラフィカルなプログラミング手法でパラメトリックなオブジェクトを作れます。

「PARAM-O」によってパラメトリックオブジェクトが簡単に作れるようになった

このほか、人気のプログラミング言語「Python」を使って、Archicadをカスタマイズし、様々な自動化を行う機能や、複数のデザイン案を比較する「モデル比較機能」、日本仕様の建具ライブラリーの強化なども追加されました。

「Python」によってルーパーをアルゴリズミックデザイン的に配置した例

複数のデザイン案を比較できる「モデル比較機能」も新たに搭載

日本仕様の建具ライブラリーも強化

気になるお値段は、これまでと同じく「Archicad 24 レギュラー版」(スタンドアロン版/ネットワーク版)が84万円(税別)、「Archicad
24 Solo」が34万5000円(同)です。

Archicadはこれまでの製品コンセプトである「意匠設計用」は堅持しながらも、OPEN BIMの強みで施工段階でも便利に使えるBIMソフトとして進化してきたようです。

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