管理人のイエイリです。
静岡県交通基盤部が運営する3次元点群データサイト「VIRTUAL SHIZUOKA」は、2020年グッドデザイン賞に輝きました。
このサイトには、県内の工事で使われた点群データのほか、富士山南東部や伊豆半島の東部エリアの1050km2を、航空レーザーやMMS(モービルマッピングシステム)などで計測した膨大な点群データなどが収められています。
そして、この点群データによって、静岡県内の建設工事がはかどっていることがこのほど明らかになりました。点群データをダウンロードし、道路や擁壁の設計を効率的に行うノウハウが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
YouTube動画で無料公開
されているのです。
その動画は2020年10月に公開されたものです。
静岡県内の無料点群データをダウンロードし、精度を検証し、道路の平面図と重ねて3Dで道路の縦横断図や擁壁などの施工図を3Dで作成する手順が、3本の動画で「ゆっくり」と解説されています
解説で使用されているソフトは、スキャン・エックスの点群処理クラウド「スキャン・エックスクラウド」、建設システムの土木設計ソフト「SiTECH3D」、福井コンピュータの点群処理ソフト「TREND-POINT」と、すべて国産となっています。
まず「【ScanX】無料点群データとクラウド処理で捗りたい!【土木ゆっくり解説】」という動画では、道路の建設地点の点群を地図上で探し出してダウンロード。さらに樹木を取り除いて現況の地盤データを取り出すまでの手順をわかりやすく解説しています。
続く「【SiTECH3D】設計データで捗りたい!【土木ゆっくり解説】」という動画では、面を張った点群データを「SiTECH3D」に読み込んで道路の平面図と合体し、重力式擁壁やもたれ式擁壁を3Dで設計する手順をじっくり解説しています。
また「【TREND-POINT】点群データで起工測量も捗りたい!【土木ゆっくり解説】」では、TREND-POINTを使って無料点群データと自社の地上型3Dレーザースキャナーで計測した点群を合体させ、精度を検証。現況地形の縦断面図や横断面図などを効率的に作成する手順を解説しています。
これらの動画を作成したのは、静岡県伊豆の国市に本社を置く正治組の
入社2年目の男性技術者
です。また、福岡でテレワークを行っている入社1年目の女性技術者も「【ゆっくり】静岡県の起工測量~墹之上急傾斜編~【実況】」という動画を作成し、公開しています。
これらの動画は初心者でもわかりやすく、ゆるい感じで作られているので、気軽にi-Constructionの神髄を学ぶことができます。
静岡県内の工事を行うときは、ぜひ、この動画を参考にして仕事を捗らせてくださいね。