管理人のイエイリです。
現場の図面管理や写真管理や、帳票作成などをiPadで行える現場管理アプリ「SPIDERPLUS」は、施工管理のテレワーク化のツールとしての活用や、ユーザー企業と共同開発した様々なオプション機能に注目が集まっています。
このアプリを開発・販売するスパイダープラス(本社:東京都豊島区)は、最近、注目すべき発表を次々と行っています。
その一つは設備用BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトとの連携です。2021年3月、同社は
ナ、ナ、ナ、ナント、
Tfas、Rebroとの機能連携
を続々と発表したのです。(Tfasとの連携リリースはこちら、Rebroとの連携リリースはこちら)
同社は3月3日、ダイテック(本社:東京都中央区)が開発・販売する設備用BIMソフト「CADWe’ll Tfas」(以下、Tfas)とデータ連携を始めたことを発表しました。
ダイテックの「CADWe’ll Tfas」で作成した図面データや防火区画の情報を、SPIDERPLUSに取り込めるようにしたものです。
これによって壁や床に配管などが貫通する部分の位置情報や、現場写真を撮る際に使う電子小黒板内への通り芯位置情報などが自動的に取り込めるようになり、作業時間の大幅な削減が期待できます。
また、現場撮影の進捗状況を自動的に記録して撮影漏れが防止できるなど、スマートな検査が行えます。そして作業完了後はパソコンからワンクリックでExcelの帳票が出力でき、シームレスなワークフローが実現できます。
スパイダープラスは3月17日、NYKシステムズ(本社:東京と千代田区)が開発・販売する設備BIMソフト「Rebro」とのデータ連携機能を強化したことを発表しました。
Rebroで作成した非常照明測定の位置情報や設計照度などのデータを、SPIDERPLUSに取り込めるようにしたものです。計測後は図面の測点ポイント番号と、測定結果リストの番号をひも付けてExcelのシート別に出力できます。
さらにRebroから防火区画貫通部やスリーブの位置情報、電子小黒板用のデータもスムーズに取り込めるようになりました。
そして、もっとビッグな話題は、スパイダープラスが3月30日に、
東証マザーズ市場に上場
し、株式公開することです。(スパイダープラスのプレスリリースはこちら)
募集・売り出し価格は1株につき、1160円になりました。
スパイダープラス代表取締役社長の伊藤謙自氏の前職は、配管やダクトなどの断熱工事の職人さんでした。
見積もりなどで、自分たちの仕事が楽になるアプリを作ろうと開発を始めたのが、現在のSPIDERPLUSとして実り、株式を上場するまでに至ったのです。
上場を前に、伊藤氏は「ここまで来ることができたのは、お客さまのおかげ」と感謝の気持ちを語っていました。