東京五輪の表彰台を3Dプリンターで作った! 慶大・田中浩也研究室が98台の製造設計
2021年7月14日

管理人のイエイリです。

来週の金曜日(2021年7月23日)に、いよいよ東京2020オリンピックが開幕します。

今回のオリンピック、パラリンピックで使われる表彰台も、市松模様をベースにデザインされています。

東京2020オリンピック・パラリンピックで使われる表彰台のイメージ(以下の資料:慶應義塾大学環境情報学部 田中浩也研究室のYouTube動画より)

表彰台を構成する立方体ブロック

この表彰台は、市松模様を分割したデザインの立方体ブロックからなっていますが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

3Dプリンターで製造

されたのです。(慶應義塾大学環境情報学部 田中浩也研究室のプレスリリースはこちら

表彰台の部材を製造する3Dプリンター

造形中のパーツ

完成したパーツ

3Dプリンターで造形した層状の模様

3Dプリンターによる表彰台製作プロジェクトの設計統括を務めたのは、慶應義塾大学環境情報学部の田中浩也教授です。

表彰台のデザインは、大会エンブレムを制作した美術家の野老朝雄氏が担当し、田中研究室の卒業生である平本知樹氏が調色設計を含むプロジェクト全体を指揮しました。

また、材料や造形パスなどの研究開発から製造設計までの重要パートは、田中浩也研究室の卒業生や研究員、学生が連携して担当しました。

無数の試行錯誤を重ねて完成させた製造データは、3Dプリンターによる造形業者に引き継がれて量産され、最終的に合計98台の表彰台が完成したのです。

設計統括を務めた慶應義塾大学環境情報学部の田中浩也教授

多数の3Dプリンターを使っての量産工程

造形材料には、

廃プラスチックと廃ガラス

を組み合わせた材料を利用しました。

その原材料は、市民参加型の「みんなの表彰台プロジェクト」として、全国約2000店舗の大手スーパーやドラッグストア、113校の学校や企業・団体から、合計24.5トンもの資源が回収されました。

材料の配合によって造形時のそりなどが違うため、材料改質研究を行ったり(担当::湯浅亮平特任助教)、高速かつ高品質に製造するための造形パス設計(担当:大学院政策・メディア研究科修士1年
江口壮哉氏)を行ったりしました。

原材料となった廃プラスチック

材料の配合を変えて行った造形実験。造形後のそりなどが材料によって違うため、無数の試行錯誤を繰り返した

3Dプリンターによる製造は、ゴミがほとんど出ず、騒音も小さいため環境や人にやさしい製法です。そこが東京2020オリンピック・パラリンピックの基本コンセプトと合っていますね。

リサイクルプラスチックによって、98台もの設備を3Dプリンターで製造したプロジェクトは、世界にも例がありません。

テレビで表彰式を見るのが、ますます楽しみになってきましたね。

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