Polyuse、前田建設が3Dプリンターで集水ますを日本初の現場施工! 雨水の排水にも成功
2021年7月2日

管理人のイエイリです。

3Dプリンターで実物の建物や構造物を施工する技術開発は、日本でも行われていますが、またまた新たな進化がありました。

建設用3Dプリンターを開発するPolyuse(本社:東京都港区)と前田建設工業は共同で、2021年6月上旬に集水ますを造形する共同実証実験を行い、見事に成功しました。

Polyuseと前田建設工業が造形した集水ます(以下の写真:Polyuse)

いったい、何がスゴいのかというと、この集水ますは

ナ、ナ、ナ、ナント、

現場で埋設施工

したことなのです。(Polyuseのプレスリリースはこちら

これまでは、工場内に設置された3Dプリンターで部材や打ち込み型枠を造形し、現場に搬入して組み立てるという方法が一般的でした。

しかし、構造物を設置する現場に3Dプリンターを据え付け、その場で構造物を施工したのは日本初となります。

今回の施工は、Polyuseが開発した3Dプリンターを使用し、既設の集水ますが老朽化したため、その取り換え工事として行いました。

Polyuse製の建設用3Dプリンター「ASHIGARU」による円柱型集水ますの造形試験風景

造形した集水ますには側溝や排水管を接続し、

実際に雨水などの排水

を行うことにも成功しました。

3Dプリンターで作成した構造物を実利用したという点でも日本初となります。

また、集水ますの水密性試験を3週間にわたって実施しましたが、漏水がないことも確認したとのことです。

前田建設工業の技術研究所ICIで3DプリンターについてプレゼンテーションするPolyuse関係者

ついに日本の3Dプリンターも、現場で施工し、その構造物を実用に使うところまで進化しました。今後も「あっ」と驚くような活用例が出てきそうですね。

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