管理人のイエイリです。
3Dプリンターで実物の建物や構造物を施工する技術開発は、日本でも行われていますが、またまた新たな進化がありました。
建設用3Dプリンターを開発するPolyuse(本社:東京都港区)と前田建設工業は共同で、2021年6月上旬に集水ますを造形する共同実証実験を行い、見事に成功しました。
いったい、何がスゴいのかというと、この集水ますは
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場で埋設施工
したことなのです。(Polyuseのプレスリリースはこちら)
これまでは、工場内に設置された3Dプリンターで部材や打ち込み型枠を造形し、現場に搬入して組み立てるという方法が一般的でした。
しかし、構造物を設置する現場に3Dプリンターを据え付け、その場で構造物を施工したのは日本初となります。
今回の施工は、Polyuseが開発した3Dプリンターを使用し、既設の集水ますが老朽化したため、その取り換え工事として行いました。
造形した集水ますには側溝や排水管を接続し、
実際に雨水などの排水
を行うことにも成功しました。
3Dプリンターで作成した構造物を実利用したという点でも日本初となります。
また、集水ますの水密性試験を3週間にわたって実施しましたが、漏水がないことも確認したとのことです。
ついに日本の3Dプリンターも、現場で施工し、その構造物を実用に使うところまで進化しました。今後も「あっ」と驚くような活用例が出てきそうですね。
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