管理人のイエイリです。
建築士の免許を持っていなけど、家の間取り図をいろいろと描いて「こんな家に住みたいな」と楽しむ「間取り図ファン」は、SNSやネット上でもたくさん見かけます。
アーキロイド(本社:東京都港区)は、そんな間取り図ファンの夢を、もっと広げてくれるWEBサービス「archiroid.com」をこのほど公開しました。
このWEBサービスには「メイクモード」として、部屋やスペースの箱が用意されており、自由に並べて間取りを作れます。また窓やドアを入力する機能も用意されているので、必要に応じて開口部の大きさや配置を変えることもできます。

部屋やスペースの箱を並べて間取りを作ったところ(以下の資料:アーキロイド)

開口設計機能で窓やドアを追加したところ
その結果は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
VR内覧モード
に切り替え、家の中外を歩き回って、内観や外観を確認できるのです。(アーキロイドのプレスリリースはこちら)

作成した間取りをVR内覧モードで見たところ。家具配置モードは近日公開予定とのこと
これまでの間取り図は、上から眺めて動線などを想像するだけでしたが、実際に家の中に入って「ウォークスルー」ができると、夢はますます具体化していきそうですね。
そして、気になる部分を見つけたら、また間取りや開口部などを修正できるのです。
またこのサイトでは、他のユーザーが作成した住宅案を見ることもできます。それぞれの案には床面積や概算建築費も乗っているので、賃貸住宅や中古物件を探す感覚で、“未来の新築住宅”を検討できるのが、VRならではの楽しさです。
イエイリも「仕事場のある家」を選んで、中がどうなっているのかを見てみました。
平面の間取り図だけではわからなかった玄関からの見通しや、奥行き感などを新築後の家にいった気分で確認することができました。

他のユーザーが作った住宅案の数々

「仕事場のある家」(参考価格:1299万円、延べ床面積:107.4m2)の外観

キーボードの矢印キーやマウスでウォークスルーできる。開口部からは家の中に入れる

玄関から仕事場を見たところ

リビングやダイニングの奥行き感や窓の開放感もよくわかる

浴室にはユニットバスが配置してあった
そして気が済むまで、間取りを検討して、実際に建ててみたくなったら、アーキロイドと協力建築事務所のアーキヴィジョン広谷スタジオ(本社:東京都新宿区)が
実施設計してくれる
サービスも用意されているのです。
アーキロイドはこのシステムを公開する前、2020年6月に「archiroid.com(β)」をリリースし、自動設計された約500案の間取りを検索、VR内覧できるサービスとしてスタートしました。
このサービスにはVRモードに、構法表示や構造計算結果表示、法規(斜線・採光・換気)計算結果表示、プレカット加工データ出力などの機能が用意されていました。
これらの機能も今後、新サービスに順次、追加していく予定とのことです。

今後、VRモードに追加予定の構法表示機能。梁や柱が見えている

追加予定の構造計算結果表示機能
家を建てようとする人は、間取りやデザインだけでなく、建築費がいくらかかるのかも知りたいところです。しかし、これまではあまりプランが具体化していない段階で建築士に相談するのも気が引けるということがありました。
その点、このWEBサービスはユーザーが気兼ねなく間取りを検討するだけでなく、価格情報もわかるのがいいところですね。
理想の間取りができて、しかも実際に手が届く価格となると、「実際に建ててみよう」という気持ちが高まり、次のステップに進みやすくなりそうです。