管理人のイエイリです。
コイズミ照明(本社:大阪市中央区)の主要製品には、様々な長さの器具を組み合わせて、天井や壁などにシームレスな光を作り出す「ソリッドシリーズ」や、フレアやムラのない光にこだわったダウンライト「X-Proシリーズ」などがあります。
同社は2021年6月、主要な製品16シリーズを
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMデータ化
し、ウェブサイトで無料公開したのです。(コイズミ照明のプレスリリースはこちら)
これらのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データは、BIMソフト「Revit」用のファミリとして公開されています。その数はソリッドシリーズが446アイテム、X-Proシリーズが5319アイテム含まれ、合計6284製品にも上ります。
データには、製品を個別に識別する「GUID」のほか、マテリアルや器具の特性、寸法などのパラメーター情報が含まれています。
従来のファミリデータは、データ提供側によって「言葉の使い方」や「定義の方法」などが異なっていましたが、RUG(Revitユーザーグループ)が標準化した共有パラメータに準拠することで、データの一貫性を確保できるようなりました。
このほか、3Dで作成したデータを2D図面に変換した際に、平面図上で正確な機器の配置や種類が表示されるように、2Dシンボル記号の情報も含まれています。
コイズミ照明の照明設計部門、LCR(Lighting Creative Room)では、これらのBIMデータを使った照明計画を行っており、基本構想から充実したサポートや提案を行っています。
ところで、コイズミ照明のWEBカタログを見ていると、ソリッドシリーズなどビルや商業施設向けの製品には、「DALI」というマークが付いているのが多くあります。
いったい、これは何かというと、
照明器具をIoT化
するための国際規格なのです。(※IoT:モノのインターネット)
それぞれの照明器具に通信・調光機能が持たせてあり、1つのマスターユニットと呼ばれる制御機器に64個までの照明器具を接続し、個別に調光ができるというものです。
DALIの仕様は国際規格「IEC 60929」として定められており、この規格に対応した照明器具であれば、世界中の様々なメーカーの製品が混在していても、統合して制御できます。
大きなビルでは、ビルオートメーションシステム(BAS)の一部として制御することができ、マスターユニットを複数設置することで多くの照明器具を接続できます。
照明関係のBIM化やIoT化は、知らないうちに大きく進化していたのですね。コイズミ照明のプレスリリースは大変、勉強になりました。