MatterportからBIMへの変換サービス開始! モデル作成コストを70%削減
2021年12月3日

管理人のイエイリです。

建物や現場の内部を、スピーディーに3Dデータとして記録できるのが、「Matterport(マーターポート)」という360度3Dカメラです。

このカメラで取得した建物の3Dデータを設計などに使うため、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトに読み込み、BIMモデル化するまでにはデータ変換やデータの編集などにかなりの手間ひまがかかっていました。

そこで、このカメラの開発元であるMatterport, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、2021年12月1日、「Matterport BIM File」という新サービスを発表しました。

Matterport Pro2などの対応カメラで計測した3Dデータを、クラウドにアップし、ボタンをクリックするだけで

ナ、ナ、ナ、ナント、

Revit用のBIMモデル

を作成してくれるサービスなのです。(Matterportのプレスリリースはこちら

このサービスは、Matterportのクラウドプランを契約しているユーザーが利用できます。

クラウド上にあるMatterportで計測した3Dデータ。ボタンをクリックするだけでBIMモデル作成を注文できる

するとクラウド側でBIMモデルを作成し、数日後には「RVT形式」や「DWG形式」のデータが作成され、RevitなどのBIMソフトや3DCADソフトで利用できます。

オプションサービスを利用すると、家具(Furniture)や設備(MEP)も、モノクロの点群データに基づいてモデル化されます。

また同社はRevit上でMatterportの3Dモデルやクラウドを簡単に活用できる「Matterport Revit Plugin」も、Autodesk App Storeで公開しました。

Matterportの3Dモデルから作成された建物のBIMモデル

オプションを利用すると家具(Furniture)や設備(MEP)も、モノクロの点群データに基づいてモデル化される

納品されたBIMデータは、簡単にRevitなどに読み込んで利用できる

このサービスは1回あたり4645m2(5万平方フィート)までの建物で利用でき、BIMモデルデータ納品までの時間は93m2の場合は48~96時間、4645m2の場合は144~264時間となっています。

気になるお値段ですが、建物の規模によって異なり、最低245ドルからとなっています。

このサービスを利用するメリットは、時間とコストの削減です。ユーザーは手作業でBIMモデル化する必要がないので、

コストを最大70%削減

できるとのことです。

リリースからははっきりわかりませんでしたが、きっと「クラウドの中の人」がいて、アップロードされた3Dデータを様々なツールを駆使しながら、短時間でBIMモデルに仕上げてくれるのでしょうね。

人手不足に悩む建築設計事務所や建設会社の方は、こうしたクラウドサービスを利用すると、他社の優秀な人材を自由に活用でき、生産性向上にも役立てられそうですね。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »