奥村組が技術研究所をメタバース化! 仮想空間でのオンライン会議で工事の手戻りを削減
2021年12月27日

管理人のイエイリです。

茨城県つくば市にある奥村組技術研究所では、国土交通省が推進する「i-Construction」などに関連したICT(情報通信技術)やロボット、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用による設計・施工の効率化、免震技術などの研究開発が日々、行われています。

奥村組技術研究所には様々な実験施設がある(資料:奥村組)

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などXR分野のスタートアップ企業、Synamon(シナモン。本社:東京都品川区)は、奥村組と共同で、

ナ、ナ、ナ、ナント、

研究所をメタバース化

してしまったのです。(Synamonのプレスリリースはこちら

メタバース化された奥村組技術研究所(以下の資料、写真:Synamon)

メタバースとは、VR空間内に複数の人が集まり、オンラインでコミュニケーションできる場のことです。ざっくりと言えば、VR空間の中でオンライン会議を行えるようにしたシステムです。

今回のメタバースは、リアルな技術研究所をVR空間として再現したため、現場の建物を前に行っていた打ち合わせなどが、そのままオンラインで行えるのが特徴です。

同研究所では様々な実験が行われていますが、それに伴って施設の増改築工事も年間を通じて行われています。

これまでは現場に関係者が集合して、「実物大モックアップ」や「縮小版モックアップ」など模型ベースでの検討が主流でしたが、今後はメタバース空間に関係者が集合して、VRを使った検討が行えるようになりました。

これまでは現地に集合して会議や打ち合わせを行っていた(上段)が、メタバース化によりVR空間内に集まってオンライン会議が行える(下段)

メタバースに集まった参加者の実際の姿。別の拠点からも会議に参加できる

今回のメタバース作成では、技研の維持管理用BIMモデルと、SynamonのVRサービス「NEUTRANS」を活用しました。

「NEUTRANS」上でオンライン会議を行っているイメージ

メタバースのいいところは、建物の現在の姿を遠隔地からでもVRによってリアルに実物大で見られるだけでなく、構造部分などを“透視”したり、

増改築後の姿を見たり

できることです。

メタバース化された室内環境実験棟の前でオンライン会議を行っている様子

必要に応じて設備や構造を“透視”できるのもメタバースの強みだ

今回は7棟ある施設の中から、室内環境実験棟の室内環境実験室の改修工事について、VRシミュレーションも行いました。

この実験室では、日射によるオフィスなどの快適性や省エネルギー性などを検証するため、室内にアルミサッシを増設したり、外部にアルミルーバーを増設したりする改修工事が予定されています。

そこでこの改修工事のBIMモデルから、メタバース上の建物を“バーチャル改修”しました。この空間に 関係者が集まり、実験内容の確認や、設計・施工の検討を行うことで、実験の検討精度を向上させるとともに、設計・施工の手戻りを削減することが期待できます。

アルミルーバーを設けるバーチャル改修後の実験室内外に関係者が集まり、検討している様子

建設業とメタバースは非常に親和性が高いと言えます。オンライン会議的に「移動のムダ」を削減して生産性向上や、VRで実物大の建物や構造物を確認する「検討の高レベル化」による品質の向上が図れるからです。

BIMやCIMを導入している企業は、オンライン会議を一歩進めて「メタバース」会議に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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