管理人のイエイリです。
buildingSMART International(以下、bSI)と言えば、異なるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフト間で、データを受け渡すための交換標準「IFC」を開発する国際機関として知られています。
bSIが最近、力を入れているのがBIMの知識や活用能力などを国際的に認証する「プロフェッショナル認証制度」です。
この試験に受かれば、BIMの専門家としての能力を国際的に証明することができます。
いかにも「海外の資格」という感じなので、日本のBIM界ではあまり興味がない人も多かったと思いますが、これからは違ってきそうです。
というのも、この試験が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
日本語で受験
できるようになったからなのです。
この認証制度に基づくトレーニングと認証試験の日本の窓口として選ばれたのは、グラフィソフトジャパン(本社:東京都港区)とグローバルBIM(本社:東京都港区)の2社です。
両社が実施するトレーニングを終了すると、bSIの日本支部であるbuildingSMART Japan(以下、bSJ。本部:東京都渋谷区)が実施する、日本語によるオンライン認証試験の受験資格が得られます。
これに合格すると晴れてBIM個人資格認証が取得できるというわけです。
グラフィソフトジャパンの場合は、10週間のオンライン講習「BIMマネージャープログラム」を受講すると、認証試験の受験資格が得られます。
次回は2022年4月6日に開講予定で、すでに3月1日から受付を開始しています。(グラフィソフトジャパンのプレスリリースはこちら)
一方、グローバルBIMの場合は、
2日間のトレーニング
コースを開催し、これに参加すると認証試験の受験資格が得られるとのことです。(グローバルBIMのプレスリリースはこちら)
コースの詳細は、近くグローバルBIMのウェブサイトで案内される予定です。
これから人口減少が続く日本の建設業が成長していくためには、今後、海外プロジェクトにも積極的に参加していく必要があります。
その時に備えて、自分のBIM能力を世界標準で証明できるこの認証制度は、受けておいて損はなさそうですね。