3Dマイホームデザイナーがメタバースに変身! VR建物内で施主とのオンライン会議も可能に
2022年5月18日

管理人のイエイリです。

メガソフトが開発、販売する建築デザイン用3Dソフト「3Dマイホームデザイナーシリーズ」は、間取り図上に壁や建具などの部品を配置していくだけで、本格的な3Dパースや図面が作れる簡単さが受けて、数多くのユーザーに使われています。

3DマイホームデザイナーPROで作成した住宅の3Dパース(以下の資料:メガソフト)

3DマイホームデザイナーPROで作成した住宅の3Dパース(以下の資料:メガソフト)

工務店や設計士はこれまで、お施主さんに同シリーズのソフトでデザインした建物の内外観を見てもらうのに、図面やプレゼンボードのほか、360度パノラマ画像や「イエクラウド」というクラウドシステムなどを使ってきました。

そしてこのほど、同シリーズに作成した建物などの3Dモデルを、「GLB形式」のデータに書き出す機能が追加され、

ナ、ナ、ナ、ナント、

簡単にメタバース化

できるようになったのです。(メガソフトのプレスリリースはこちら

3Dマイホームデザイナーで作成した3Dモデル(右下)を、メタバースフラットフォーム「Mozilla Hubs」(左)に変換した例

3Dマイホームデザイナーで作成した3Dモデル(右下)を、メタバースフラットフォーム「Mozilla Hubs」(左)に変換した例

対応するメタバースプラットフォームは、「Mozilla Hubs」と「cluster」です。

メタバースとVR(仮想現実)は同じようなものですが、メタバースは複数の人が同じ空間に入り込んで、VR空間内でコミュニケーションを図れる点が違います。

そのため、メタバース空間をオンライン会議システムのように「ああだ、こうだ」と建物のデザインや設計などを話し合い、その中で「物事が決めていく」ことができるので、打ち合わせの生産性が大幅に上がりそうですね。

例えば、3DマイホームデザイナーPRO(以下、3Dマイホ)で作った建物の3Dモデルを、clusterにアップする手順は次の通りです。

3Dマイホームデザイナーで作成した建物のデータ

3Dマイホームデザイナーで作成した建物のデータ

まず、3マイホ上で建物のデータを、後のアップロードに備えてできるだけ軽くしておきます。そのデータを新機能の「glTF/GLB出力」機能を使ってGLB形式で保存します。

次にGLB形式のデータをゲームエンジンの「Unity」に読み込み、ドラッグアンドドロップでUnityの空間に配置して、プレーヤーが動き回れる範囲(Collider)を設定します。

Unityに読み込み、ドラッグアンドドロップで建物を配置したところ

Unityに読み込み、ドラッグアンドドロップで建物を配置したところ

プレーヤーが敷地や床、階段などをすり抜けないように「Collider」を設定していく

プレーヤーが敷地や床、階段などをすり抜けないように「Collider」を設定していく

こうしてセッティングされたデータを、「cluster」に読み込むと、3Dマイホの建物がメタバース空間に現れるというわけです。空間内では、複数のアバターが集まって自由に移動したり、会話したりといった

コミュニケーション

が可能になります。

Unityで設定した建物データを、clusterに読み込む手順

Unityで設定した建物データを、clusterに読み込む手順

cluster内で再現された3Dマイホの建物。複数のアバターが集結して自由に移動しながらコミュニケーションが行える

cluster内で再現された3Dマイホの建物。複数のアバターが集結して自由に移動しながらコミュニケーションが行える

詳しい設定手順はMozilla Hub用、cluster用(準備編アップロード編)をご参照ください。

今回、GLB出力の機能が搭載されたのは、3DマイホームデザイナーPRO10EX3DマイホームデザイナーPRO103Dアーキデザイナー11Professional3Dオフィスデザイナー113D医療施設デザイナー11の各製品です。

今後は、3DインテリアデザイナーNeo3D住宅リフォームデザイナーにも搭載される予定です。

3Dアーキデザイナーで作成したパース

3Dアーキデザイナーで作成したパース

3Dオフィスデザイナーで作成したパース

3Dオフィスデザイナーで作成したパース

3D医療施設デザイナーで作成したパース

3D医療施設デザイナーで作成したパース

様々な建物を簡単にメタバース化できると、設計者も施主との打ち合わせをオンラインで行うことで、“移動のムダ”を削減し、生産性向上を実現できそうですね。

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