管理人のイエイリです。
メガソフトが開発、販売する建築デザイン用3Dソフト「3Dマイホームデザイナーシリーズ」は、間取り図上に壁や建具などの部品を配置していくだけで、本格的な3Dパースや図面が作れる簡単さが受けて、数多くのユーザーに使われています。
工務店や設計士はこれまで、お施主さんに同シリーズのソフトでデザインした建物の内外観を見てもらうのに、図面やプレゼンボードのほか、360度パノラマ画像や「イエクラウド」というクラウドシステムなどを使ってきました。
そしてこのほど、同シリーズに作成した建物などの3Dモデルを、「GLB形式」のデータに書き出す機能が追加され、
ナ、ナ、ナ、ナント、
簡単にメタバース化
できるようになったのです。(メガソフトのプレスリリースはこちら)
対応するメタバースプラットフォームは、「Mozilla Hubs」と「cluster」です。
メタバースとVR(仮想現実)は同じようなものですが、メタバースは複数の人が同じ空間に入り込んで、VR空間内でコミュニケーションを図れる点が違います。
そのため、メタバース空間をオンライン会議システムのように「ああだ、こうだ」と建物のデザインや設計などを話し合い、その中で「物事が決めていく」ことができるので、打ち合わせの生産性が大幅に上がりそうですね。
例えば、3DマイホームデザイナーPRO(以下、3Dマイホ)で作った建物の3Dモデルを、clusterにアップする手順は次の通りです。
まず、3マイホ上で建物のデータを、後のアップロードに備えてできるだけ軽くしておきます。そのデータを新機能の「glTF/GLB出力」機能を使ってGLB形式で保存します。
次にGLB形式のデータをゲームエンジンの「Unity」に読み込み、ドラッグアンドドロップでUnityの空間に配置して、プレーヤーが動き回れる範囲(Collider)を設定します。
こうしてセッティングされたデータを、「cluster」に読み込むと、3Dマイホの建物がメタバース空間に現れるというわけです。空間内では、複数のアバターが集まって自由に移動したり、会話したりといった
コミュニケーション
が可能になります。
詳しい設定手順はMozilla Hub用、cluster用(準備編、アップロード編)をご参照ください。
今回、GLB出力の機能が搭載されたのは、3DマイホームデザイナーPRO10EX、3DマイホームデザイナーPRO10、3Dアーキデザイナー11Professional、3Dオフィスデザイナー11、3D医療施設デザイナー11の各製品です。
今後は、3DインテリアデザイナーNeoや3D住宅リフォームデザイナーにも搭載される予定です。
様々な建物を簡単にメタバース化できると、設計者も施主との打ち合わせをオンラインで行うことで、“移動のムダ”を削減し、生産性向上を実現できそうですね。