点群とBIM/CIMで4Dデジタルツイン! KOLC+がタイムライナー機能を拡張
2022年9月14日

管理人のイエイリです。

現場に行かなくても、現場の進捗状況や作業状況などをわかるようにするため、最近、現場の点群データやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を一体化して、「デジタルツイン(デジタルの双子)」を作成し、クラウド上で共有する取り組みが増えています。

こうしたデジタルツインを整備することで、工事関係者が現場へ行く回数が減るとともに、のテレワークや在宅勤務で行える業務の幅が広がるので、「移動のムダ削減」などの効果により、工事全体の生産性向上が期待できます。

コルク(本社:東京都豊島区)が開発・販売するBIM/CIM共有クラウド「KOLC+」も、現場のデジタルツインを共有するのに人気のサービスです。

点群やBIM/CIMモデル、現場のリアルタイム映像などで現場をデジタルツイン化し、クラウドで共有できる「KOLC+」の画面(以下の資料:コルク。データ提供:国土交通省 四国地方整備局 波川高架橋工事/富士ピー・エス、 芝本産業

点群やBIM/CIMモデル、現場のリアルタイム映像などで現場をデジタルツイン化し、クラウドで共有できる「KOLC+」の画面(以下の資料:コルク。データ提供:国土交通省 四国地方整備局 波川高架橋工事/富士ピー・エス、 芝本産業

その特長は、画面下に設けられた「タイムライナー」という工程表のような部分です。ここの赤線をマウスで左右にスライドさせることで、時間を過去から未来までタイムスリップさせて、その時の現場状況を3Dで、様々な角度から見られます。

このほど、そのタイムライナー機能が進化しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

点群データを4Dで表示

できる「点群タイムライナー機能」が追加されたのです。(コルクのプレスリリースはこちら

「点群タイムライナー」機能。複数の点群データを4Dタイムラインに合わせてクラウド上で簡単に共有できる

「点群タイムライナー」機能。複数の点群データを4Dタイムラインに合わせてクラウド上で簡単に共有できる

タイムライナーを動かして、施工手順などを細かく確認しているところ

タイムライナーを動かして、施工手順などを細かく確認しているところ

点群の表示日時は工程表のエディターで編集できます。タイムライナーの自動再生を実行すれば、BIM/CIMモデルと点群を合わせた「進捗プレイバック」として、アニメーションのように全体の工程を振り返ることができます。

このほか、デジタルツイン空間で距離を測る「計測ツール」も、鉛直・水平や頂点、点群へのスナップ機能が追加され、より正確な距離計測ができるようになりました。計測結果を画面上に保存したり、共有URLで関係者にシェアしたりすることもできます。

点群データを“定点計測”して、このタイムライナーに載せれば、現場の地形がどのように変わっていったのか寸法も含めて、一目でわかりますね。

改良された「計測ツール」。鉛直、水平、頂点、点群のスナップに対応し、計測結果を画面上に残せるようになった

改良された「計測ツール」。鉛直、水平、頂点、点群のスナップに対応し、計測結果を画面上に残せるようになった

さらに、デジタルツイン空間にコメントを書いて共有できる「3Dメモ」機能も追加されました。

普通の「マークアップ」機能は、3D画面のスクリーンショットをとって、その上にメモしますが、この3Dメモはカメラの向きが固定されないので、様々な角度から現場を確認できます。

問題や補修箇所が多くても、自動的に連番が振られるため、

iPadでも簡単に見たり

記入したりして、工事関係者と共有できます。

デジタルツイン空間にメモを残せる「3Dメモ」機能

デジタルツイン空間にメモを残せる「3Dメモ」機能

気になるお値段ですが、50GB、100ユーザー、2現場の場合、月額5万円(税別)で、初期費用は不要です。このクラウドがあれば一般の工事関係者はハイスペックなパソコンやソフトはいらず、ウェブブラウザーやタブレットなどで簡単に点群を見られるので、リーズナブルな価格と言えるでしょう。(詳しくは、コルクのウェブサイトで

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