管理人のイエイリです。
建機レンタル大手のアクティオは、建設機械や工具以外にも、様々な現場関連の機器を貸し出しています。
例えば、昨日(2022年10月26日)から貸し出しを始めた、下の写真は安全教育システム「Safety Training System VR of AKTIO」というもので、高画質5K解像度のスーパーリアル映像を見ながらコントローラーで物に触ったり、歩行VRデバイスで歩き回ったりすることができます。
このシステムの用途は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
安全に危険を体験
することで、現場での危険予知能力を高める安全教育を行うものなのです。(アクティオのプレスリリースはこちら)
このシステムは、アクティオと西日本高速道路エンジ二アリング九州(本社:福岡市中央区)が共同開発したもので、「インフラメンテナンス作業点検VR」と呼ばれます。
2021年に開発した「高速道路インフラメンテナンス作業点検VR」に続く第二弾の商品です。(2021年5月11日付けの当ブログ記事を参照)
今回の事故体験シナリオは、「墜落編」としてはしご作業と情報板作業、「接触編」として車両の後退、そして「感電編」としてポンプ取り換え作業が用意されました。
はしご作業は、電気室のダクトを確認する際、はしごを固定せずに上っていった結果、墜落するものです。
情報板作業は、高速道路の情報板を点検する際に、安全帯を着けなかったため、強風にあおられて墜落する事故を体験できます。
また、車両の後退は、業務が終わって駐車場にクルマを止める際、誘導員を配置せずに車両をバックされた結果、接触事故が起こるというものです。
そして、ユニークなのは感電編のポンプ取り換え作業です。配電盤のスイッチを切るまではよかったのですが、スイッチを間違えていました。さらにポンプ側で給電がストップしているかを確認せずに作業を始めたため、感電事故が発生する、というシナリオです。
この感電の危険については、視覚や音、振動だけではなかなか実感がわきません。
そのため、
感電体験装置
がオプションで用意されており、実際に「ビリビリ」と、感電を体感できるのです。
下の動画では、VRゴーグルを着けた人がこのシステムで危険を体験して、思わずのけぞるシーンが記録されています。
このVRで「はしごの固定を怠る」「安全帯を着けない」「見えないものの確認を怠る」などを事前に体験しておくと、実際の“現場猫案件”を防ぐ効果がありそうですね。