管理人のイエイリです。
メタバースとは、バーチャルリアリティー(VR)空間に複数の人が自身の「アバター」をまとって入り込み、この中でコミュニケーションを図れるようにした場を意味します。
2003年にスタートした「セカンドライフ」をはじめとして、最近の「cluster」や「VRChat」などを使ったイベントや会議などに参加した経験のある方も多いでしょう。
現実にはあり得ないアニメのような世界での体験が味わえる一方、非現実的な空間だと飽きてしまうこともあるでしょう。
そこで、測量大手のパスコは、メタバースをよりリアルに楽しめる新ビジネスの開発に着手しました。
VR空間として、同社が得意とする3D計測技術を生かした
ナ、ナ、ナ、ナント、
町や山のデジタルツイン
を使おういうのです。(パスコのプレスリリースはこちら)
デジタルツイン(デジタルの双子)とは、現実にある街並みや地形などを3Dモデルなどで再現したデータです。
パスコは人工衛星や航空機、車両、船舶などによって地上や水域を精密に測量し、3Dのデジタルツインを構築する技術を持っています。
このデジタルツインをメタバースの空間として使うことで、まるで現地に集合したかのような気分で、リアリティーのあるイベントや体験、会議などが行えるのです。
パスコでは、現物の裏打ちがあるデジタルツインをメタバースの場として活用する第一弾のビジネスモデルとして、
メタバースによる地域創生
に着目しています。
具体的には、地域遺産や街並みなどの地形や地物をメタバース上でリアルに再現した「バーチャルツアー」や、3Dモデルで再現した地域の名山に登る「バーチャル登山」、地域の史跡や公園、観光地などをリアルに再現した「ご当地ゲーム」などです。
これらのメタバースイベントに参加して、現地に興味をもってもらい、実際に旅行やビジネス、移住などで来てもらい、地域の創生につなげるという戦略ですね。
3D計測技術に定評のある同社ならではのメタバースが実現できそうですね。