Team Cross FAが金属3Dプリンター、最新加工機を時間貸し! 公式パートナーに鹿島も参加
2023年2月2日

管理人のイエイリです。

製造業と言えば、建設業から見ると、ずっと自動化や省人化が進んでいるイメージがありますが、一部の先進的企業を除いていまだに人海戦術に頼っている企業が多くあります。

これからDX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組む製造業のために、生産ラインの開発、実装などを包括的に支援しているのが、「Team Cross FA(チームクロスエフエー)」というコンソーシアムです。

その幹事企業を努めるロボコム・アンド・エフエイコム(本社:東京都港区)の南相馬工場では、金属や樹脂の粉末を造形する工業用の3Dプリンターや、コンピューター数値制御(CNC)のマシニングセンターや旋盤、各種加工機など、最先端の加工機を備えています。

ロボコム・アンド・エフエイコム 南相馬工場が保有する最新加工機の数々(以下の写真、資料:Team Cross FA)

ロボコム・アンド・エフエイコム 南相馬工場が保有する最新加工機の数々(以下の写真、資料:Team Cross FA)

同社はこのほど、これらの貴重な最新鋭加工機の数々を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

1時間単位で貸し出す

「時間貸しサービス」を始めたのです。(Team Cross FAのプレスリリースはこちら

例えば、松浦機械製作所の金属粉末造形システム3Dプリンター「LUMEX Avance-25」は、最大造形速度が35cc/h、最大ワークサイズがW256×D256×H185mmで、粉末の供給、回収、再利用を全自動で行う、高速造形・切削が可能なハイブリッド3Dプリンターです。

この3Dプリンターの場合は、1時間当たり1万3500円(税別。以下同じ)で使えます。

松浦機械製作所の金属粉末造形システム3Dプリンター「LUMEX Avance-25」

松浦機械製作所の金属粉末造形システム3Dプリンター「LUMEX Avance-25」

また、牧野フライス製作所の5軸制御横形マシニングセンター「T1」は、チタン合金やインコネルなど、航空機部品で使われる難削材加工も可能です。

パレット作業面の大きさが1000×1000mm、軸移動量(X/Y/Z)が1500/1300/2000mm、最大ワーク寸法がΦ1500×1500、最大積載質量が3000kgという巨大なものです。

このマシニングセンターの場合は、1時間当たり2万円で使えるのです。

牧野フライス製作所の5軸制御横形マシニングセンター「T1」

牧野フライス製作所の5軸制御横形マシニングセンター「T1」

比較的、お手軽なものだと、OKUMAのCNC旋盤「LB4000」(2700円/h)、三菱電機の細穴放電加工機「RH3525」(500円/h)、HPの樹脂粉末積層型3Dプリンター「HP Jet Fusion 5200」(8100円/h)、東京精密の高精度CNC三次元測定機「CONTURA RDS 7/7/6」(4000円/h)、といったものもあります。

このほか加工代行サービスや、材料搬入や段取り作業をサポートする補助人員、CAD/CAMデータの作成代行も有料オプションとして行っています。詳しくは、リーフレットをダウンロードしてご覧ください。

加工機の予約は問い合わせフォームから行えます。2023年3月には、専用サービスサイトの開設を予定しています。

各種加工機の時間貸し料金が記載されたリーフレット

各種加工機の時間貸し料金が記載されたリーフレット

これらのサービスは、製造業のためのものであって、建設業とは関係ないと無視してしまうと、せっかくのビジネスチャンスを失ってしまうかもしれません。

というのは、このサービスを行っているTeam Cross FAの公式パートナーには、

鹿島建設が参加

しているからなのです。

Team Cross FAの組織図。公式パートナーに鹿島建設が参加していた

Team Cross FAの組織図。公式パートナーに鹿島建設が参加していた

これからDXに取り組む製造業が増えてくると、当然、工場のレイアウトや建物の構造なども、従来の人海戦術向けから、ロボット向けに変わっていきます。

鹿島建設は、このコンソーシアムの中で、「建築・エンジニアリング」という協業領域を担っています。

建設業の新分野として、DX化に対応した工場や建物の設計・施工や改築、プロデュースなども、今後、浮上してくるでしょう。

その時、製造業のDX事情をよく知っておくと、競争力を発揮できそうですね。

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