NTTグループがタフなドローンを発売! LTEの上空利用、防水防じん、3Dモデル化も
2023年2月1日

管理人のイエイリです。

NTTグループ各社は、米国Skydio社と提携し、インフラの点検・維持管理や工事現場での施工管理用に、Skydioのドローンを幅広く展開しています。

当ブログでも、NTTドコモがドローンからの被災地映像を生中継(2022年6月28日の記事参照)したり、NTTコミュニケーションズが大林組や鹿島、首都高技術の現場にAI(人工知能)による自律飛行可能なドローンを提供(2022年10月4日の記事参照)したり、NTTコムウェアなどが大林組のビル現場でドローンによる進ちょく管理の実験(2021年12月20日の記事参照)を行ったりと、NTTグループ各社の取り組みを報じてきました。

そしてこのほど、NTTグループの中でも“ドローン専業企業”とも言えるNTT e-Drone Technology(以下、NTTイードローン)は、災害対策や公共分野に向けて、タフなドローン「ANAFI Ai」を発売しました。

今回のフランス・Parrot社が開発したもので、

ナ、ナ、ナ、ナント、

IP53の防水防じん

性能を持ち、多少の雨が降っても安心して飛行できるのです。(NTTイードローンのブレスリリースはこちら

「IP53」の防水防じん性能を持つ「ANAFI Ai」(以下の写真、資料:NTTイードローン)

「IP53」の防水防じん性能を持つ「ANAFI Ai」(以下の写真、資料:NTTイードローン)

カメラは4800万画素のセンサーや6枚の非球面レンズ、6倍のデジタルズームを備えており、この機体のために特別に設計されました。その性能は75m離れたところから1cmサイズのものを確認できる解像度を持っています。

特別に設計されたレンズ

特別に設計されたレンズ

崩壊地を撮影した写真

崩壊地を撮影した写真

ANAFI Aiが撮影した映像は、Pix4Dのオンラインプラットフォーム「Pix4Dcloud」にアップロードすることで、フォトグラメトリーによって手軽に3Dモデル化することができます。

Pix4Dcloudによる3Dモデル化のイメージ

Pix4Dcloudによる3Dモデル化のイメージ

Pix4Dcloudのフォトグラメトリー機能によって詳細に3Dモデル化された古民家

Pix4Dcloudのフォトグラメトリー機能によって詳細に3Dモデル化された古民家

このほか、上空で撮影した映像や写真などを、セキュアかつ迅速に送信するため、NTTドコモが提供する

LTE上空利用プラン

のSIMカードを使うこともできます。

LTE上空利用のイメージ

LTE上空利用のイメージ

LTE上空利用プランとは、携帯電話と同様の4G回線を飛行中に利用できるものです。2023年2月現在、120GBまでできる月額利用料金は4万9800円(税込み)となっています。

通常はWi-Fiの電波を利用して操縦やデータ転送を行い、データの消費を押さえますが、Wi-Fiの電波が弱くなってくるとLTEに切り替える仕組みです。しかし、有人地帯の補助者なしの目視外飛行(レベル4)には対応していません。

NTTイードローンでは、ANFI Aiに関して様々なオプションサービスも提供しています。

例えば基礎的な操作方法やLTE上空利用の方法などを講習する「ANAFI Aiマスター講習」や、ドローンに不具合が生じた時に、翌営業日に代替機を発送してくれる「先出しセンドバック」、ドローンに関する様々な手続きをオンラインで行う「ドローン情報基盤システム」(通称:DIPS2.0)のアカウント取得や飛行計画通報をサポートする「DIPS2.0申請サポート」、補助金を活用して購入する「補助金サポート」です。

ANAFI Aiの気になるお値段ですが、機体本体が54万5000円(税別、以下同じ)、リモートID発信機セットが3万円などとなっています。また、レンタルは14日間で15万円(LTE上空利用SIM付き)などです。

NTTイードローンでは、姉妹製品として、赤外線センサー付きのタフなドローン「ANAFI USA」(機体本体100万円)も同時に発売します。

赤外線センサー付きの姉妹製品「ANAFI USA」

赤外線センサー付きの姉妹製品「ANAFI USA」

これらのドローンは、本日(2023年2月1日)から3日間、東京ビッグサイトで開催される「防災産業展2023」(主催:日刊工業新聞社)で、エクシオテックのブース(南1ホール、B-06ブース)に展示されますので、ご興味のある方は実機を見てみてはいかがでしょうか。

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