管理人のイエイリです。
イタリアのWASP社と言えば、建設用3Dプリンターの老舗メーカーとして、知られています。
特に、クレーン3Dプリンター「Crane WASP」は、幅広い天然素材を使って造形できるほか、直径6.3m、高さ3mのモジュールを組み合わせて“無限に拡張”できるのが特徴です。
2016年には、土やわらを材料にして3Dプリンターで造形した、世界初の家「ライス・ハウス」を建設したことでも知られています。(2018年12月12日付の記事参照)
このユニークな建設用3Dプリンターが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
日本に上陸
したのです。(3D Printing Corporationのプレスリリースはこちら)
横浜市鶴見区に本社を置く3Dプリンターの専門会社、3D Printing Corporation(以下、3DPC)が「Crane WASP」などWASP社の3Dプリンターの販売・取り扱いを始めたものです。
Crane WASPのスペックは次の通りです。消費電力は1500Wで、本体重量は150kgと手軽に扱えそうですね。
造形には、コンクリートやセメントはもちろん、現地発生土やわら、もみ殻、石灰など幅広い天然材料が使えます。
入力電力:220/240 V 50/60 Hz |
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供給タンク:3〜5L |
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ACブラシレスサーボモーター |
造形に使用するソフトが、コンピュテーショナルデザインに使われている
Grasshopper
というのも注目です。
3DPCはこのほか、コンクリートや磁器、モルタル、粘土、天然繊維など様々な材料を使って1m×1mの範囲で造形できるコンクリート3Dプリンター「Delta WASP 3MT CONCRETE」や、漁網や海洋プラスチックごみから作ったリサイクル材料で造形できるペレット方式(FGF)3Dプリンター「4070 HDP」と「3MT HDP」の取り扱いもはじめました。
3DPCは横浜市鶴見区にある同社の工場見学を随時、開催しており3Dプリンターの実物や造形品を触って 見ることができます。(E-mail:info@3dpc.co.jp、TEL:0120-987-742)
WASP社製品のほか、航空機部品の修理に使われる金属用3Dプリンターや、光造形方式の3Dプリンターなど、“3Dプリンターの殿堂”と言っても過言でないほどのラインアップを備えているようです。ご興味のある方は、訪ねてみてはいかがでしょうか。