管理人のイエイリです。
ビル工事などで天井に取り付け作業を行う時は、キャスター付きのステージ足場(天台)を設置して行うのが一般的でした。
しかし、ステージ足場は必要な台数が多くなり、現場の作業スペースを圧迫しがちです。また現場への搬入・搬出や他の階への移動など、実作業を行うまでに多くの手間ひまがります。
こうした作業を効率化しようと、レンタルのニッケン(本社:東京都港区)と清水建設は、次世代電動走行作業台、スカイランナー「Apollo」を共同開発しました。
高所作業車のような作業が可能ですが、上昇したときの最大床高は1.95mなので、安全帯は不要です。台車の上に「キャリートレー」、作業台上に「ピッキングトレー」を装備しているため、それぞれ最大115kgまでの工具や資材を積んで移動できます。
そして、万一、脱輪したときに傾きを防止する「ポットホールプロテクター」を装備しているため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
上昇したまま移動
することができるのです。(レンタルのニッケンのプレスリリースはこちら)
レンタルのニッケンと清水建設は、2023年1月にも、次世代資材運搬&楊重機 スカイテーブル「Diana」を共同開発したことを発表しています。
これは最大200kgまでの資材を載せて、4.5mまで持ち上げることができます。Apolloと同様に高所作業車ではないので、操作には資格がいりません。
Dianaの操作はリモコンのほか、ラジコンでも行えるため、Apolloに乗った作業者がDianaをラジコンで遠隔操作することで、
1人で天井板の取り付け
を行うことも可能なのです。
これらの機器は、レンタルして使えるので、ロボットとともに働く次世代の「働き方改革」を手軽に味わえそうですね。
作業台を上げたまま現場を移動できるApolloやDianaを使って天井作業を行うと、作業に必要な人員が減るほか、作業のたびにステージ足場を昇降・移設する「移動のムダ」や「作業のムダ」がなくなります。
また、他工種の職人さんはステージ足場が移動するのを待つ「手待ちのムダ」など、細かいムダが大幅に削減され、生産性向上や2024年問題の解決にも役立ちそうですね。