レンタルのニッケンと清水建設がロボット作業台シリーズを開発! 天井板の取り付け作業をワンマン化
2023年11月10日

管理人のイエイリです。

ビル工事などで天井に取り付け作業を行う時は、キャスター付きのステージ足場(天台)を設置して行うのが一般的でした。

しかし、ステージ足場は必要な台数が多くなり、現場の作業スペースを圧迫しがちです。また現場への搬入・搬出や他の階への移動など、実作業を行うまでに多くの手間ひまがります。

こうした作業を効率化しようと、レンタルのニッケン(本社:東京都港区)と清水建設は、次世代電動走行作業台、スカイランナー「Apollo(アポロ)を共同開発しました。

次世代電動走行作業台、スカイランナー「Apolloアポロ」。下降時の状況(以下の写真:レンタルのニッケン)

次世代電動走行作業台、スカイランナー「Apolloアポロ」。下降時の状況(以下の写真:レンタルのニッケン)

高所作業車のような作業が可能ですが、上昇したときの最大床高は1.95mなので、安全帯は不要です。台車の上に「キャリートレー」、作業台上に「ピッキングトレー」を装備しているため、それぞれ最大115kgまでの工具や資材を積んで移動できます。

そして、万一、脱輪したときに傾きを防止する「ポットホールプロテクター」を装備しているため、

ナ、ナ、ナ、ナント、

上昇したまま移動

することができるのです。(レンタルのニッケンのプレスリリースはこちら

上昇したまま現場内を移動できるので、作業場所を変えるたびに下降・上昇の手間がいらない(左)。作業台上のピッキングトレーに工具箱や資材を積んで効率的に天井作業が行える(右)

上昇したまま現場内を移動できるので、作業場所を変えるたびに下降・上昇の手間がいらない(左)。作業台上のピッキングトレーに工具箱や資材を積んで効率的に天井作業が行える(右)

レンタルのニッケンと清水建設は、2023年1月にも、次世代資材運搬&楊重機 スカイテーブル「Diana(ディアナ)を共同開発したことを発表しています。

これは最大200kgまでの資材を載せて、4.5mまで持ち上げることができます。Apolloと同様に高所作業車ではないので、操作には資格がいりません。

最大200kgまでの資材を、4.5mまで持ち上げられるスカイテーブル「Diana」

最大200kgまでの資材を、4.5mまで持ち上げられるスカイテーブル「Diana」

操作はラジコンでも行える

操作はラジコンでも行える

荷台に単管パイプを取り付け、上昇したところ

荷台に単管パイプを取り付け、上昇したところ

Dianaの操作はリモコンのほか、ラジコンでも行えるため、Apolloに乗った作業者がDianaをラジコンで遠隔操作することで、

1人で天井板の取り付け

を行うことも可能なのです。

これらの機器は、レンタルして使えるので、ロボットとともに働く次世代の「働き方改革」を手軽に味わえそうですね。

Apollo(右)に乗った作業者が、天井板を積んだDiana(左)を遠隔操作することで、天井板の取り付けを1人で行える

Apollo(右)に乗った作業者が、天井板を積んだDiana(左)を遠隔操作することで、天井板の取り付けを1人で行える

作業台を上げたまま現場を移動できるApolloやDianaを使って天井作業を行うと、作業に必要な人員が減るほか、作業のたびにステージ足場を昇降・移設する「移動のムダ」や「作業のムダ」がなくなります。

また、他工種の職人さんはステージ足場が移動するのを待つ「手待ちのムダ」など、細かいムダが大幅に削減され、生産性向上や2024年問題の解決にも役立ちそうですね。

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