管理人のイエイリです。
1972年のアポロ17号以来、人類が月面に着陸するミッションは行われてきませんでしたが、2025年以降に有人月面着陸を目指すアメリカ航空宇宙局(NASA)主導のアルテミス計画などで、再び月面での有人活動に注目が集まっています。
そんな中、宇宙スタートアップ企業のYspace(本社:東京都渋谷区)は、月面探査車で月面を移動する姿などリアルに再現したVR(バーチャルリアリティー)を作製し、公開しています。
しかし、このVRに使われている月面の地形は、単なるイメージではなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
月面の3Dスキャンデータ
に基づいて、実物を忠実に再現した「3D月面マップ」なのです。(Yspaceのプレスリリースはこちら)
3D月面マップは、月周回衛星のデータとVR技術を組み合わせ、月面環境をリアルタイムに可視化するため、現在、開発中のものです。
月面の3Dデータには、NASAや宇宙航空研究開発機構(JAXA)が取得したものを使っています。
まるで現地に行ったかのようなリアルさを持つ3Dマップは、様々な用途に使えます。
宇宙飛行士が着陸場所を選ぶときや、月面基地や月面プラントの用地選定や設計・施工シミュレーション、インフラ開発の検討など、将来の月面開発に必要な様々な検討やシミュレーションなどです。
また、凹凸のある月面を、月面探査車などが移動するための
ナビゲーション
にも活用できます。
このほか、宇宙飛行士の活動を想定した訓練や教育事業、バーチャルゲームなどにも、有効に活用できそうですね。
また、月面の“デジタルツイン”を利用した宇宙開発ゲームも、リアリティーがあるので人気を集めそうです。
一般の人も、実際の月面地形から、まちづくりに有利な場所を探し出して基地を建設したり、月面都市間をつなぐ交通インフラを作ったりすると、宇宙開発への興味が湧くとともに、実際の開発プロジェクトにも大いに参考になること間違いありませんね。