管理人のイエイリです。
撮影ポイントの上下、左右360°を1枚の写真で撮影できるリコーの全天球カメラ「THETA」は、その小型さと機能性によって工事現場でも使われています。
撮影した画像は、パソコンやスマートフォンなどの画面上で上下、左右にスクロールして見るのが一般的ですが、エプソン、NTTドコモ、リコーの3社は
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマートグラスで見回す
ことができるシステムを開発しました。
スマートグラスをかけて、首を上下、左右に回すと、まるで写真を撮った場所に自分が立っているかのように、周囲の風景をリアルに体験できるわけですね。
静止画だけでなく、動画も同様に見渡すことができます。現場の施工記録に使うと、その場での作業の進行状況が一目瞭然でわかりますね。
このシステムは、エプソンのスマートグラス「MOVERIO『BT-200』」の活用領域を広げるために開発されたものです。
このスマートグラスには地磁気センサーやジャイロ、加速度センサーが内蔵されており、首の動きを感知できるようになっています。その動きを、THETAで撮影した全天球写真の視点を連動させて見る仕組みです。
スマートグラス用のアプリ開発には、NTTドコモが提供する「デバイスコネクトWebAPI」を使っています。ウェアラブル端末など、様々なIoT(Internet
of Things)機器で操作するスマホやWEBアプリを開発するためのAPIで、様々なメーカーの製品をつなぐアプリの制作が容易になります。
このプロジェクトで開発されたシステムをもとにして、「RICOH THETA S」に対応したBT-200用アプリケーション
THETA(Device Web API Plug-in)
が、GClueよりMOVERIO専用アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」で今後、提供される予定です。
10月13日現在、このサイトを検索してみましたが、まだ公開はされていないようでしたが、THETAを使って施工記録などを行いたい人は、試してみてはいかがでしょうか。