紅葉も忠実に!ドローンと3Dプリンターでダム湖の“3D縮小コピー”に成功
2015年10月15日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)や3Dプリンターは建設業でもおなじみの機器になりつつあります。

山梨県甲斐市のハヤテ・コンサルタントと、東京都港区のアイジェットは、これらを使って山梨県内の笛吹川上流にある広瀬ダムのダム湖を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

そっくりそのまま3D模型化

 

することに成功したのです。

ドローンによる空撮から3Dモデルを作り、模型作成まで行ったのは、山梨県の土木設計の業務として初めてとのことです。

広瀬ダムのダム湖(以下の資料:特記以外はハヤテ・コンサルタント、アイジェット)

広瀬ダムのダム湖(以下の資料:特記以外はハヤテ・コンサルタント、アイジェット)

3Dプリンターでダム湖をそっくりそのまま“3D縮小コピー”した模型

3Dプリンターでダム湖をそっくりそのまま“3D縮小コピー”した模型

つまり、広瀬ダムのダム湖をドローンで空撮し、その写真からダム湖の3Dモデルを作り、そのデータを3Dプリンターから模型に出力することで、実物をそっくりそのまま“3D縮小コピー”したというわけです。

模型の大きさは幅1m×奥行き0.5m×高さ0.2mと堂々たるものです。

その手順を両社提供の写真や画像で見てみましょう。

まずは、ドローンによる空撮です。ドローンの飛行ルートをパソコンで設定し、上空から70%ずつ重なったダム湖の連続写真を撮影します。

ドローンによる空撮機材

ドローンによる空撮機材

その写真データを「PhotoScan」や「ReCap360」などのソフトやクラウドサービスを使って処理すると、ダム湖の3Dモデルデータができあがります。

空撮写真から作成したダム湖の3Dモデルデータ

空撮写真から作成したダム湖の3Dモデルデータ

その後は、いよいよ3Dプリンターによる模型の作成です。ダム湖の3Dモデルを使って模型作成用のデータを作ります。

模型作成用のデータ。模型の外周部分などが付け加えられている

模型作成用のデータ。模型の外周部分などが付け加えられている

そして、このデータを石こうを固めて造形するカラーの3Dプリンターで造形します。といっても、幅が1mもあるので2つに分けて造形し、後で接着するという方法を使いました。る

造形直後の模型。固まっていない石こうを取り除く「デパウダー作業

造形直後の模型。固まっていない石こうを取り除く「デパウダー作業

姿を現したダム湖の模型

姿を現したダム湖の模型

2つに分けて造形した模型を接着する作業

2つに分けて造形した模型を接着する作業

表面をパラフィンワックスでコーティングする作業

表面をパラフィンワックスでコーティングする作業

ダム湖の空撮は2014年11月に行いました。その証拠は、何よりもこの模型自体に刻み込まれています。

というのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ダム湖が紅葉で

 

囲まれているからです。

ダム湖の周辺は、空撮時期を物語る紅葉で囲まれている

ダム湖の周辺は、空撮時期を物語る紅葉で囲まれている

ドローンと3Dプリンターを使って、いろいろなものを“3D縮小コピー”してみると、いつまでも見飽きない模型ができそうですね。

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