管理人のイエイリです。
東京都内の観光で、意外とニーズが多いのは歴史的観光スポットを巡るツアーです。
たしかに、古地図に描かれた昔の街路と、大名屋敷や奉行所の跡、今も変わらない地形や道筋などを見比べてみると、当時の雰囲気や生活がしのばれて、楽しい旅になりそうですね。
こうしたニーズに対応するため、東京のハイヤー・タクシー事業者、日の丸リムジン(本社:東京都文京区)は11月10日から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
タイムスリップタクシー
の運行を始めることになりました。
タイムスリップタクシーとは、タクシーに乗りながら大名や旗本の屋敷や寺院などを古地図に基づいて回りながら、江戸時代の街並みや風俗、景色などを楽しめるツアーです。
そのツールになるのが、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実感)システムです。
指定の場所に到着した後、GPS機能がついたタブレット端末をかざすと、現在は失われてしまった江戸城天守閣などの姿が画面に映し出され、鑑賞することができるのです。
このシステムは、凸版印刷が開発した「ストリートミュージアム」というVRサービスを利用して開発されました。
これまで、このサービスを使って福岡城や熊本城などのガイドツアーや富岡製糸場のCGガイドツアーなどが開発されています。
ポイントは、古地図と現代地図を一致させてタブレット端末に表示しながら、タクシーの移動に合わせて歴史情報をVRや文字情報、音声などで自動再生することです。
また、歴史情報は日本語のほか英語、中国語、韓国語にも対応しています。これだと、海外からインバウンド客が多数、日本を訪れても安心して対応できますね。
江戸城や大名屋敷、日本橋などを巡る「江戸城コース」(所要1時間、料金2名で5000円)と、赤穂浪士が泉岳寺までを歩いた道をたどる「忠臣蔵コース」(3時間30分、1万6000円)が用意されています。(※上記料金は12月31日までのキャンペーン料金)
そして、これらのコースには、
テスラモータース
の電気自動車が使われます。
これらのツアーの予約は、日の丸リムジンのウェブサイトやスマートフォンなどで行うことができます。
何かと過当競争が指摘されるタクシー業界ですが、こうしたユニークで楽しい観光サービスで差別化する道も残されていそうですね。