管理人のイエイリです。
昨日(3月1日)、米国のオートデスク本社と、ジェイアール東日本コンサルタンツが戦略的パートナーシップを締結したという、大きなニュースが飛び込んできました。
その目的は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIM/CIMとIoTを連携
させることにより、鉄道関連施設の新しいサービスを提供することなのです。
BIM/CIMとは、もちろん3Dモデルで建物や土木構造物を設計する「ビルディング・インフォメーション・モデリング」や「コンストラクション・インフォメーション・モデリングのことで、IoTとは「Internet
of Things」、つまりモノのインターネットを意味します。
パートナーシップの内容には、次のようなことが含まれています。
- オートデスクのBIM/CIMソフトやクラウドを利用して作った3Dモデルを発注者や設計会社、施工会社、施設管理・運用者と共有するワークフローの開発。
- BIM/CIMとIoTの融合により、人の流れを考慮した3Dナビゲーションアプリの開発や設備の維持管理を効率化するための高度なシミュレーション。
- 3Dモデルを「見える化」することで、実務担当者から経営者までの人々が施設の価値を高めるコラボレーションを促す。
- IoTプラットフォームを開発し、日本国内だけでなく海外でも活用できるようにする。
- オートデスクは欧米や中東で手がけてきた鉄道に関するBIM/CIMに関する知見をもとに、コンサルティングを行う。
ここで、「IoTとBIM/CIMは、なぜ関係あるのか」と不思議に思う人もいるでしょう。
IoTとは現実の世界の様々な情報をセンサーなどでデータ化し、“電子の双子(デジタル・ツイン)”それをインターネットで集約。解析やシミュレーションなどを行って、現実の世界にフィードバックするものです。
一方、BIMやCIMのモデルは、実物の建物や土木構造物をコンピューターで扱えるように再現し、ここで様々な設計や解析、シミュレーションを行って施工や維持管理などに生かすものです。
つまり、IoTの
デジタル・ツインはBIM/CIM
モデルに相当することになります。
BIM/CIMはもはやデザインのアイデアイメージを表現したり、図面を作成したりするだけのツールではなく、現実世界の情報をリアルタイムに集約し、価値の最大化を図るためのインフラとして進化しつつあると言えそうです。
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