管理人のイエイリです。
舗装道路にセンターラインや路肩の白線を引く作業は、路面にけがきした後、ベテラン作業員がライン引き用の機械を操作して加熱溶融された材料を丁寧に敷いていく、というイメージがあります。
ところがi-Constructionの時代、この作業もICT(情報通信技術)施工になってくるかもしれません。
というのも、東欧のベラルーシ共和国の道路機械メーカー、スチム社(STiM)社が開発した白線補修用のユニットマシン「LIS」は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
時速20kmで走行
しながら、薄れかかった道路の白線をピカピカに補修することができるからなのです。
トラックの横に取り付けられたユニットマシンには、白線の塗料となるガラスビーズ材料を吹き付けるノズルと、旧白線の位置に応じて左右に動くアームが取り付けられています。
白線の位置は、マシンに搭載されたレーザースキャナーやカメラ、速度センサーなどによってリアルタイムに計測し、吹き付けノズルやアームの左右動を自動的にコントロールします。
そのため、ドライバーは運転席のモニターを見ながら、左右±25cmの範囲で白線に沿って運転するだけで、自動的に白線が補修できるというわけです。
従来の工法に比べると工事の生産性は桁外れに高く、安全性も高く、しかも交通規制が不要というのは画期的ですね。
また同社では、白線のない道路に新しくセンターラインなどを引く「コンター 700HPK(Kontur 700 HPK)」というマシンも発売しています。
これもかなりのスピードで走行しながら、実線や破線などをキレイに引いていくことができますが、驚いたことに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
無人で走行
することができるのです。
走行しながら白線を引くだけでもスゴいのに、さらに無人で施工できるとは。世界の道路補修技術も、急速に進化しつつあるようです。