管理人のイエイリです。
少子高齢化による生産年齢人口の減少により、ビルの清掃や維持管理、ホテルなど宿泊施設の業務は慢性的な人手不足に陥っています。
そこで頼りになる“労働力”がロボットです。ビルメンテナンス分野でのロボット普及活動を進めてきた団体が組織をリニューアルし、「日本ビルメンロボット協議会」として新たなスタートを切ることになりました。
その会長や理事など、重要なポジションに就いたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
建機レンタルのアクティオ
のメンバーなのです。
同社の糸賀浩延氏が会長、上瀧博伸氏が理事に就任しました。(アクティオのプレスリリースはこちら)
「日本ビルメンロボット協議会(JBMRC)」の役員 会 長 糸賀 浩延 (株式会社アクティオ)副会長 荒井 哲 (アマノ株式会社) 事務局長 吉田 伸朗 (セールス・オンデマンド株式会社) 理 事 上瀧 博伸 (株式会社アクティオ) 、広岡 実 (アマノ株式会社)、扇谷 敏明 (フィグラ株式会社)、小林 恵 (大和ハウス工業株式会社)、大廻 和彦 (日本ウイントン株式会社) |
日本ビルメンロボット協議会は、業務用の清掃・検査ロボットメーカーを中心に構成されており、ユーザー企業など幅広い関係機関と連携しながら、1社だけでは難しいロボットの「社会実装」に向けて注力していく方針です。
常設のワーキンググループ(WG)として「清掃ロボット戦略WG」と「検査ロボット戦略WG」を置くほか、プロジェクト単位では宿泊施設でのロボット活用や講習・体験会など、個別のWGを設けます。
アクティオと言えば、建設機械のレンタル会社として知られており、メーカーとユーザーの双方をつなぐビジネスを展開しているので、ビルメンテ分野のニーズとシーズをマッチングさせながら活動をリードするのは、まさに適任と言えるでしょう。
アクティオは最近、国土交通省のi-Construction施策に対応して、測量用のドローン(無人機)やICT建機などの分野に力を入れています。
しかし、これらの測量機器や建機は、非常にハイテク化しており、従来のように単に貸し出すだけではユーザーが使いこなせないこともよくあります。
そこで同社が編み出した新しい概念が、i-Constructionならぬ
Rensulting
という概念なのです。
これは建設機械の「レンタル」と、「コンサルティング」を掛け合わせた造語で、同社が商標登録しています。
機器や建機を貸すだけではなく、「知恵やノウハウをプラスして貸す」という新たな価値もビジネスに生かそうというのです。
ビル管理の分野では最近、BIMやAI(人工知能)を使った維持管理システムが、安井建築設計事務所や大林組などから発表されており、三菱地所はまちづくり用のロボット開発に出資しています。
AIやロボットの導入によって、ビル管理もIoT(モノのインターネット)化の方向に急速に進んでいきそうですね。