管理人のイエイリです。
LiDARセンサーが搭載されたiPhone 12 ProやiPad Proなどで、建物や室内を3D点群計測できるプロノハーツ(本社:長野県塩尻市)が開発したアプリ「pronoPointsScan」は、予想以上に高精度の計測が手軽にできるため、建築・土木を問わず建設業関係者に大人気です。(詳しくは、2020年9月28日付け、同10月23日付けの当ブログ記事を参照)
さらに同社は、このアプリの発表後、インフラ関連企業などからカスタマイズ依頼が寄せられ、仕事に追われているとのことです。
このアプリがさらに進化して「Ver.1.3.6」となり、建設業関係者にとってうれしい機能が追加されました。
まずは現場で計測した点群をその場で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
寸法計測
できるようになったのです。
ビューワー画面に「計測」ボタンが追加されたもので、3D空間上の2点間の寸法を測ることができます。これはいろいろな場面で重宝しそうですね。この機能を使うためには、アプリ内課金で250円払うだけでOKです。
点群データもよりなめらかになりました。ビューワー画面の「スムーズ」機能が強化され、点群がよりなめらかに見られるよう②なったのです。
これに伴い、データ形式も進化し、これまでは各点群の3D座標と色による「XYZRGB」形式でしたが、さらに法線ベクトル情報が追加された「XYZNxNyNzRGB」形式になりました。
そして従来の「XYZRGB」形式でデータを書き出す「エクスポート機能」も追加されたのです。出力時には、座標系の単位(mmまたはm)や種類(右手座標系または左手座標系)を選べます。
そして、建設関係者にとってありがたいのは、
5m以上離れた点群計測
も可能になったことです。
以前のバージョンでは、データの「信頼度」を重視していたため、5mより遠い点群はほとんど取得できませんでした。
それが今回のバージョンでは、信頼度レベルを手動で調整できるようにして、遠い部分の点群も取れるようになったのです。
このほか、iOSの言語設定が「日本語」の場合は、ユーザーインターフェースやメッセージなどの表示が日本語になったほか、ファイル一覧の画面に点群データにサムネールが追加され、ファイル一覧の並びが新しい順になりました。点群データが探しやすくなりますね。
さらに進化した「pronoPointsScan」は、ますます建設業関係者にとって現場必携のツールになりそうです。