管理人のイエイリです。
アイサンテクノロジーの点群処理ツール「WingEarth」は、構造物を計測した点群データからメッシュデータを作る機能や、クラウド上で点群を処理する機能などを加えながら、着々と進化してきました。
そしてこのほど、高速3次元点群処理エンジン「3D PCP」を搭載して、さらに賢くなりました。
例えば、地面や樹木、構造物など様々なものが混在する点群データをワンクリックするだけで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
物体を自動認識
し、削除してくれるのです。
さらに点群から建物などの角を認識するエッジ抽出機能や、点群データ上で3Dトレースする機能などで点群から3Dモデルを効率的に作成することも可能です
このほか点群データから任意の断面図を作成することもできます。これを使うと自然の洞窟の断面図も簡単に作れるので、内部に設備を設ける際も、“現場合わせ”を行わずにプレハブ加工で対応できそうですね。
面白いのは、色付きの点群データを写真のように切り出して報告書などを作れることです。地上からだと斜めになって見えにくい場所も、正面から撮った写真のように表示できるので、わかりやすい資料がつくれそうですね。
このほか、点群を地物の属性や、右岸・左岸などによってグループ化する機能や、削除した点群を復活させる機能、同社の測量設計CAD「Wingneo INFINITY」によって3Dモデルと2D図面を同時に作図する機能など、点群を効率的に加工できる機能が数多く導入されています。
もう1つ、驚くべきことは大規模な点群データを処理できることです。なんと、
100億点以上の点群
さえも扱えるのです。
点群データはとにかく重いので、これまでは“やっかいもの”として扱われることもありました。しかし、Wing Earthのように軽快に点群データが、3Dモデルの作成から報告書まで、様々に加工できるようになると、新たな活用ワークフローも生まれてきそうですね。