浪工学園がドローン界の“トップガン”設立へ! VFR、理経とも連携し困難な状況での飛行訓練も
2022年6月22日

管理人のイエイリです。

大阪府摂津市にある星翔高校では、高校としては初めてJUIDA(日本UAS産業振興協議会)認定のドローンスクールが、2020年8月31日に開設されました。

このスクールでは、屋外での飛行実習が時々行われ、在学中にドローンの資格取得ができるほか、本格的な目視外飛行での映像伝送に必要な第四級アマチュア無線技士の免許も校内で取得できるようになっています。

下記のYouTube動画は、その実習の様子を紹介したものです。10代のころからドローンに親しむと、“ドローンネーティブ”として、高度な飛行技術が身につきそうですね。

星翔高校を運営する浪工学園は、このドローンスクールをさらに本格化し、日本初のドローン専門学校「関西ドローン大学校」の2023年4月開校を目指して準備を進めています。

その教育内容は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ドローン界の“トップガン”

と言えるレベルなのです。(関西ドローン大学校のプレスリリースはこちら

設立準備中の関西ドローン大学校のウェブサイト(資料:浪工学園)

ドローンの操縦ライセンスには、国土交通省の認定の民間資格がいくつかあり、一般的にはオンライン講習を含む座学講習と実技講習、そして試験で取得が可能です。

しかし、実技講習での操縦時間は1~7日程度しかなく、仕事でドローンをバリバリ飛ばせるレベルの技術習得には十分とは言えません。

その点、関西ドローン大学校では、専門分野で即戦力となる人材の育成を行います。例えば、「有人地帯での補助者なし目視外飛行」(レベル4)を行い、いざという時には緊急着陸なども行うというイメージです。もちろん、機体の整備やメンテナンスも自分で行えることは、言うまでもありません。

最近では、中国製ドローンからの情報漏えいなどの懸念もあるため、浪工学園は国産ドローン企業のVFR(本社:東京都渋谷区)や理経(本社:東京都新宿区)とも企業連携を開始しました。

関西ドローン大学校の教育では、VFRと理経が開発したドローン用のVR(仮想現実)版フライトシミュレーター「SOTENバーチャルトレーナー」(詳細は2022年5月12日付けの当ブログ記事を参照)し、火災現場での飛行など、再現や訓練が困難な、実務を模した環境でも繰り返して訓練を行います。

VR版フライトシミュレーター「SOTENバーチャルトレーナー」の画面(資料:VFR)

VR版フライトシミュレーター「SOTENバーチャルトレーナー」の画面(資料:VFR)

火災現場を模した飛行訓練のイメージ(資料:VFR)

火災現場を模した飛行訓練のイメージ(資料:VFR)

その過程で、

「ヒヤリハット」やトラブル

といった実務ならではの経験も積み重ねていきます。

また、一般のスクールにはない、国産ドローンの実機を使用した専門的なカリキュラムも新設する予定です。

VFRでは、学生のインターンシップも受け入れ、ドローンの製造ラインやデモ現場での実務体験を行える態勢も構築するとのことです。

ACSL製国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の実機(資料:VFR)

ACSL製国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の実機(資料:VFR)

ドローンの専門学校となると、ドローンをじっくりと学べて飛行訓練の時間も十分に取れるので、“ドローン界のマーヴェリック”のような卒業生が輩出され、活躍するのが今から楽しみですね。

なお、VFRと理経は、2022年6月21日~23日、幕張メッセで開催中の「Japan Drone 2022」に出展し、 国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の展示や、 「SOTENバーチャルトレーナー」の体験を行っています。ご興味のある方はどうぞ!

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