建物のLiDARスキャンを3DCADに連携! 福井コンピュータアーキテクトが現況調査アプリ「りのべっち」を開発
2023年8月29日

管理人のイエイリです。

iPhoneやiPadのLiDAR機能を使って、現場を3D計測する現況調査が急速に広まっていますが、現場を計測した点群データから図面や3Dモデルを作成するためには、いくつものアプリやハードを使って作業する必要があります。

福井コンピュータアーキテクト(本社:福井県坂井市)は、この作業をシンプルかつスピーディーに行える、現況調査アプリ「りのべっち」を開発し、2023年9月25日に発売することになりました。

iPhone/iPad対応の現況調査アプリ「りのべっち」(以下の資料、写真:福井コンピュータアーキテクト)

iPhone/iPad対応の現況調査アプリ「りのべっち」(以下の資料、写真:福井コンピュータアーキテクト)

現場のLiDAR計測から3Dモデル化、現況図の作成までを、iPhoneやiPadの上でシームレスに行えるという点では、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

業界初のアプリ

 

なのです。(福井コンピュータアーキテクトのプレスリリースはこちら

LiDARでの現場スキャンから3Dモデル自動作成、現況図作成までの流れ

LiDARでの現場スキャンから3Dモデル自動作成、現況図作成までの流れ

iPad上で自動作成された建物の3Dモデル

iPad上で自動作成された建物の3Dモデル

このアプリで、LiDARによる現場の3Dスキャンから3Dモデルや間取り図を自動作成し、寸法を調整して現況図を作成できます。

さらにApple Pencilを使って、手描きで線を引きながら部屋や部材を入力したり、手描き文字を認識して部屋名を設定したりと、まるで紙に手描きしているような「直感性」でリフォームプランを作っていけるのです。

入力プランを瞬時に3Dモデル化して形状や面積を確認したり、撮影した現場写真やカタログ画像を図面に並べて“即席プレゼンボード”を作ったりすることもできます。

このほか、古い図面を下図として取り込み、縮尺を設定して、iPad上で現況図をトレース作成することもできます。

手描き感覚でリフォームプランをスピーディーに作ることができる

手描き感覚でリフォームプランをスピーディーに作ることができる

写真やカタログ画像をならべて即席プレゼンボードをその場で作成した例

写真やカタログ画像をならべて即席プレゼンボードをその場で作成した例

下図を取り込んで、iPad上でトレースすることも可能

下図を取り込んで、iPad上でトレースすることも可能

これだけではありません。りのべっちで作成したデータを、クラウド(ARCHITREND Drive)にアップすることで、福井コンピュータアーキテクトの建築用3次元CAD

 

ARCHITREND ZERO

 

のデータに自動変換し、さらに高品質のCGパースや積算・見積もりなどの作業に使うことができるのです。

りのべっちのデータをクラウドにアップして、ARCHITREND ZEROで活用するイメージ

りのべっちのデータをクラウドにアップして、ARCHITREND ZEROで活用するイメージ

このデータ連携にはARCHITREND ZERO Ver.10とリノベーションオプション、3Dカタログ.com有料サービス契約(B会員)が必要で、連携は2023年10月対応予定とのことです。

りのべっちによって、現場での現況調査データがクラウド経由で3次元CADにわたし、リノベーション設計を再びiPadにわたして施主に提案するという、スピーディーな営業活動が可能になります。

クラウド経由で現場と設計室をデータでつなぎ、スピーディーな営業活動が可能になる

クラウド経由で現場と設計室をデータでつなぎ、スピーディーな営業活動が可能になる

ありがたいことに、「りのべっち」アプリ自体は無料で、Apple公式ストアから入手できます。対応OSはiOSのほかiPadOS 15/16で、iPad Proは第1世代以降、iPhoneは8シリーズ以降など、幅広い機種が使えます。ただし、スキャン機能はLiDAR搭載の機種のみ利用可能です。

同社はこれまでも、iPad上で間取り図を作成する業界初のアプリ「まどりっち」を開発し、これまで15万本がダウロードされました。(2020年6月25日付けの当ブログ参照

こんなツールを駆使したリフォーム提案は、きっと「魔法のリノベ」感が満載のことでしょう。

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