管理人のイエイリです。
和歌山県白浜町にある南紀白浜空港は、滑走路の点検や空港周辺の地盤沈下、障害物の探知などの維持管理に、IT(情報技術)やAI(人工知能)を積極的に導入しています。(2023年2月10日の当ブログ参照)
例えば、同空港を運営する南紀白浜エアポートと日本電気(NEC)、オリエンタルコンサルタンツが、市販のドライブレコーダーと画像AIを活用して行った滑走路の調査・点検は、第5回「インフラメンテナンス大賞」の国土交通大臣賞を受賞したほか、土木学会の「2022年度インフラメンテナンス プロジェクト賞」も受賞し、高い評価を得ています。
このシステムだけでも、かなりの省力化、省人化になりますが、南紀白浜エアポートとマクニカ(本社:神奈川県横浜市)、NECこのほど、さらに進化した取り組みにチャレンジすることになりました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
自動運転車両
を使って、クルマの運転までも自動化しようというのです。(マクニカのプレスリリースはこちら)
使用する車両は、マクニカが運用する超小型モビリティーで、その名も「macniCAR-01」というものです。
この車両に、ドライブレコーダーを搭載し、滑走路などの空港制限区域内を自動走行させ、ドラレコで撮影した滑走路の路面画像をNEC開発のAIで解析し、路面の亀裂・損傷を検知する実証実験を行います。
自動運転は、運転者や保安要員が乗車しない「レベル4」相当で行い、空港制限区域内の自動走行に関する知見や課題の抽出を行い、将来的には
空港の遠隔点検
による維持管理や運用の効率化を目指します。
この実験が成功すると、空港の維持管理はさらなる省力化、省人化への道が開かれることになり、2024年問題解決にも大きく寄与しそうですね。
また、和歌山県県土整備部港湾空港局では、南紀白浜空港の愛称を絶賛募集中です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をイメージできること、国際的に著名な呼称であること、「わかりやすい」「呼びやすい」ことなどが、ポイントです。
募集期間は2023年11月10日までです。ご興味のある方は、ぜひ応募してみてください。(愛称募集の詳細は和歌山県のウェブサイトで)