管理人のイエイリです。
レストランやブティックなどの店舗や医療施設のオーナーにとって、インテリアデザインを発注するデザイナーや設計事務所選びは、悩ましい問題です。
1社だけに頼んだりすると、予想外に高価な設計料を請求されることがある場合もないとはいえません。
そこでシェルフィー(東京都新宿区)は、昨年7月、開店や改装したい店舗オーナーとインテリアデザイン会社をつなぐオンラインショールーム「SHELFY(シェルフィー)」をオープンしました。
サイト開設の狙いは、インテリアデザイン界における
カカクドットコム
のようなサービスを実現することです。
つまり、シェルフィーがオーナー側に立ってデザイン会社選びを手伝い、リーズナブルな設計料で店舗改装が行えるようにすることを目指しています。
同サイトには1月現在で約150社のインテリアデザイン会社が登録し、過去に設計した店舗や医院、保育所などの写真とともに、インテリアデザイン会社のプロフィールが紹介されています。
オーナーは多数の写真を見ながら、自分が希望するテイストに近いデザインを行っているデザイン会社を数社選び、ログインして見積もりをリクエストします。
するとシェルフィー側がデザイン会社にその要望を取り次ぎ、オーナー側に設計料を提示します。デザイン会社は案件が成約すると、設計料の20%をシェルフィーに支払います。
登録しているデザイナーは、シェルフィーが精査しています。有名設計事務所の出身で30~40代の若手デザイナーが多いとのこと。
このサービスの特徴は、登録された店舗デザインの写真を、飲食業や美容・サロン、ショップ・アパレルなどの業種別に分類していることです。
さらにヘアサロン、エステ・リラクゼーション、ネイル・まつげなど、きめ細かな分類で多数の実例を紹介していることです。そのため、オーナーは自分の業種に近いデザイン事例を見つけやすくなります。
このサイトを運営するシェルフィーの代表取締役社長、呂俊輝(ロイ・シュンキ)さんは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
弱冠27歳の若さ
です。
驚くべきことに、大学3年生の時にマンガを翻訳して海外に提供する会社を起業し、2年半前にその事業を売却しました。
そして、今回のシェルフィーが2社目の起業だそうです。現在、社員は6人で平均年齢は25歳とのこと。
呂さんも含めて、建設業経験者は社内にいませんが、今はデザイン会社や顧客にこまめに足を運び、営業活動に努めています。
設立後、2カ月は成約がありませんでしたが、今では月に10件成約するまでになったそうです。ひょっとすると、将来は“建設ベンチャーの旗手”として、大きく成長するかもしれません。若い起業家たちの挑戦を応援したいですね。