管理人のイエイリです。
ドローン(無人機)を使った現場の空撮や3Dモデル作成が広がりつつあります。
米国の3Dロボティクス社(3D Robotics)は、土木分野向けにドローンによる現場の撮影範囲設定から3Dデータ作成までを簡単に行えるシステム「Site Scan」を開発し、このほど米国で発売されました。
その内容が同社のプロモーションビデオ(英語)で紹介されているので見てみました。
まずは、コントローラーです。
ナ、ナ、ナ、ナント、
タブレットPCと一体化
されており、ドローン操作用のプロポを持ちながら、飛行範囲の設定や撮影された画像の確認などが行えるという便利さなのです。
まずは飛行範囲の設定です。このタブレットPC上に現場周辺の地図を表示させます。そして空撮する範囲を一筆書きのように指定すると、ドローンがジグザグに飛行するルートを自動的に生成してくれます。
そしてドローンを飛行させて、現場を上空から連続写真のように撮影します。
その写真データは、オートデスクのクラウドサービス「ReCap」に自動的に送信され、
3Dモデルが作られる
という仕組みです。
この3Dモデルは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフトなどに読み込んで、地図の作成や造成計画、工事の進ちょく管理などに使えます。
このほか、点検用のモード「インスペクト」もあり、点検対象の構造物周りの飛行ルートを設定し、空撮することもできるようです。
オートデスクは、各社がクラウドベースのソフトやサービスを開発するために、次世代ものづくりプラットフォーム「Forge(フォージ)」を2015年から提供しています。
Forgeはオートデスクのクラウドシステム、APIやソフト開発キット(SDK)などから構成されており、Site Scanもこのシステムにがっちり乗っかって開発されています。
ドローンの分野にもオートデスクが進出してきたのは、注目すべきですね。BIM/CIMとドローンの連携がますますシームレスになっていきそうです。