管理人のイエイリです。
国土交通省が推進する「i-Construction」では、3次元モデルや点群データなどの3Dデータをフルに活用した施工管理が行われています。
盛り土や切り土の出来形管理も、中心線に沿って一定間隔で断面形状を確かめる「点と線」による管理から、設計時の3Dモデルと施工後の点群データを比較する「面」による管理へと変わりました。
そこで、福井コンピュータは、今年3月30日に国交省が発表した15の新基準に対応する土木施工管理システムを9月13日にリリースすることになりました。
3D点群処理システム「TREND-POINT Ver.4」と土木施工管理システム「EX-TREND 武蔵 Ver.17」(PDFリリース)です。
これらのソフトを使うと、施工後の盛り土や切り土をドローンや3Dレーザースキャナーで計測し、土工の出来形管理を
ナ、ナ、ナ、ナント、
ヒートマップで見える化
することができるのです。
ヒートマップとは、設計値に比べて施工された盛り土や切り土の高さがプラスマイナスでどれだけ違うのかを、色によってマッピングしたものです。
そのため、設計値より高い、低いの分布がひと目でわかるほか、平均値や最大値、最小値などの数値データも表で示されます。
このほか、国交省の様式に対応した出来形管理図表をPDFやExcel形式で作成したり、i-Constructionで規定された電子納品要領に対応するデータを作成したりすることができます。
設計値の3Dデータは、「EX-TREND 武蔵 Ver.17」で作り、そのデータをTREND-POINTに渡します。
「EX-TREND 武蔵 Ver.17」は、TREND-POINT用のデータを作るほか、
測量から設計、出来形管理
までのデータを格納するデータフォルダを持っており、工事に関する様々なデータを一括管理することができます。
これまでのように、ばらばらに作成・保管された図面や施工管理データを探して突き合わせるという手間が大幅に削減できそうですね。
気になるお値段ですが、「TREND-POINT Ver.4の標準セットと土量計算」が130万円(税別。以下同じ)、「出来形管理支援オプション」が20万円、「EX-TREND
武蔵 Ver.17 Bセット(情報化施工セット)」が85万円からとなっています。
一見、高いように思えるかもしれませんが、土木施工もソフト部分で精密な計画や管理を行い、ハード部分の手間ひまやコストを減らして利益を上げる時代へと変わってきたのかもしれませんね。